霧の旗 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1972年2月1日発売)
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本棚登録 : 577
感想 : 64

面白くて一気読みしてしまった。流石清澄先生!
兄が無実の罪を着せられた事は気の毒だけど、依頼を断った弁護士を逆恨みするのはお門違い。弁護士からしたらタチの悪い女に関わりとんだ災難。おまけに真犯人はお咎めなし。
解説では事勿れ主義に対する批判であろうと述べているが、むしろ不条理を謳っている気がする。
無実の罪を着せられるのも、タチの悪い女に絡まれるのも、人の世の不条理。世の中公正には動いていない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本のミステリー
感想投稿日 : 2018年1月14日
読了日 : 2018年1月14日
本棚登録日 : 2018年1月14日

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