不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)

  • 講談社 (2008年1月18日発売)
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「感想」
〇職場の人間関係がよくないと、仕事も円滑にできない。それは誰もがわかっているのだろうに、なぜかうまくいかない職場というのはある。

〇同僚より上の力を持ちたい、そのためには自分の力を上げることよりも、他者の力を下げたほうが簡単、だから人間関係を悪くしてでも自分の意見を通そうとするのかな。

〇本当に力のある人が考えるのは、他者を落とさなくても自分を上げていけばいいわけで、他者を上げることで自分が連動して上がることも知っている。

〇不機嫌な職場になるのは組織が悪いわけだが、組織は自分を含めた個人の集合体である。管理職じゃないとか、あいつが変わればいいとか、そんなことを言わずにまず自分が変わろう。そして周囲に影響を与えていこう。

〇基本は「おはよう」と「ありがとう」だ。よくこちらが言っても相手が返してこないから言わないという人がいるが、そんなの相手に求めるものではない。それに多くの相手は例え返してくれなかったとしても、嫌な気分になることはない。またそんな自分の姿を見ている人は多い。こういうことの積み重ねが職場を変えていくし、自分の立場も変えていくのだ。

「フレーズ」
・本来持つべき自己肯定感は経験の積み重ね、自分の存在が認められているというフィードバックの積み重ねによって、持つことができる。しかしこうした経験が少ないまま成長した若者たちは、自分が周囲からはじかれてしまうことが不安になる。そこで自分がいかに価値ある有能な人間であるかを認めさせるために、他者を軽視し、時に他者を否定する。希薄化した人間関係になるほど他者が脅威になり、他者を否定してでも自分を守ろうとするのだという。(p.34)

・プロというのは、「それしか知らない人」のことではない。「その仕事を(顧客にとって)最高パフォーマンスで提供できる人」のことである。(p.158)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2024年1月12日
読了日 : 2024年1月12日
本棚登録日 : 2024年1月12日

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