とある魔術の禁書目録(インデックス) (8) (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2006年1月10日発売)
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感想 : 61
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「ああっ、なんて粗相を!」 わたくしのリボンが禁断のお姉様エリアへ!
      学園都市・常盤台中学の生徒  白井黒子

「………、」
      黒子のルームメイト  御坂美琴
「あの類人猿がァァあああああああ!!」
      学園都市・常盤台中学の生徒  白井黒子

「うーん。冷静に考えると絶対に白井さんでなければならないほどではないような」
      第一七七支部所属の風紀委員  初春飾利

「貴女がここまで辿り着いてこれたなら、私は貴女とお友達になってあげても良かったのだけど、ね」
      学園都市・霧ヶ丘女学院二年生  結標淡希

「ありがとよォ。お礼に顔面へダイレクトにシャワーをかけてやンよ」
      学園都市最強の超能力者  一方通行
「ぶわーっ!? ってミサカはミサカは突然の攻撃にひっくり返ってみたり!」
      妹達・検体番号二〇〇〇一号  打ち止め

「痛たたたたたたた!!」
      学園都市の高校生  上条当麻
「あれ? とうま、こんな時間に誰かが来たかも」
      禁書目録を司るシスター  インデックス
「お願いがあります、とミサカはあなたの顔を真っ直ぐ見て心中を吐露します」
      妹達・検体番号一〇〇三二号  御坂妹

【あらすじ】
 ここは、学園都市の全女子生徒が羨望の眼差しを注ぐ名門女子校・常盤台中学。もちろん通う生徒は全員”お嬢様”である。
 その”お嬢様”のひとり、御坂美琴が体育の授業後に、汗をかいた身体を洗おうとシャワーを浴びていると、隣から一人の少女が声をかけてきた。
 白井黒子。学園都市の治安を守る『風紀委員』であり、空間移動能力を持つ大能力の少女。彼女は、美琴を放課後のショッピングに誘う。
 ――それが、黒子の長い長い一日の始まりになった。お姉様・御坂美琴の本当の姿を知る、長い長い一日の……。
 お姉様と”あの殿方”が交差するとき、白井黒子の物語は始まるんですの!?

【あとがき】

 さて、八巻です。テーマはそのものずばり超能力ですね。今回はある意味本当に変化球で、明確な男子キャラクターは上条当麻ただ一人しか登場しません。おや、と思った貴方はとりあえずその疑問は保留という方向で。あっちは一筋縄ではいかないのです。
 内容のな赤には、三巻や五巻などの一連の中で解決できていなかった問題などを一部取り上げています。一見するとオカルトとは無縁の話に思えたかもしれませんが、今回の敵役、結標淡希が抱いた疑念はオカルト的な要素を多分に含んでいたと蒲池は考えています。
 御坂美琴と御坂妹の間では何故、発現した能力に違いが出たのか。他の動植物には現象の観測や分析、そこから派生する能力の使用はできないのか。そして、そもそも現象の観測・分析とは一体何なのか。話の構成や主人公の視点などの都合により、こういった問題は今回の巻では明かせませんでしたが、それらの謎はまた別の機会に、という訳で。

 ……、御坂美琴。今回こそいっぱい出る予定だったんですが

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 厨二ラノベ
感想投稿日 : 2013年9月28日
読了日 : 2013年9月22日
本棚登録日 : 2013年6月1日

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