海は涸いていた (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1998年3月30日発売)
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本棚登録 : 229
感想 : 26
3

(ちょいネタバレ)
典型的なハードボイルド、なのかしら。
今現在のワタシの中のハードボイルド基準はブラッディ・ドールシリーズあたりなのですが。

前半、ダラダラと同じエピソードなどが繰り返されて、正直退屈でありました。
似たようなことを書き連ねるならば、哲郎と薫の再会場面などを入れて欲しかったですよ……@@
あれだけ主要人物なのに、顔も合わせないって。え、このすれ違い加減がハードボイルドですか。

登場人物が全員びっくりするくらいイイ人ばっかり。
これを読む限り、確かに哲郎の人生は皮肉で哀しいものではありましたが、非常に人には恵まれた人生だったなあ、と。

刑事さんが哲郎とその周辺に気付き始めるあたりから俄然面白くなりました。
最後、計画を決行するあたりはハラハラ。
哀しい結末があるからこその内容。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本作家
感想投稿日 : 2010年9月17日
読了日 : -
本棚登録日 : 2010年9月17日

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