120% coool (幻冬舎文庫 や 1-3)

著者 :
  • 幻冬舎 (1997年6月1日発売)
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本棚登録 : 1077
感想 : 88
3

9つの恋愛を喪失、不倫、官能、純粋など色んな側面を持って描いた小説。
良くも悪くも山田詠美節な短編小説なので好き嫌いは別れるかな、と思います。
個人的には「唇から蝶」「ガリレオの餌」「R 」「120%Coool 」が良いなっと思いました。

*「唇から蝶」は青虫が唇になってしまった美女と醜男の奇妙な関係が気持ち悪いのに官能的に切ないなぁと感じました。
*「ガリレオの餌」はハードボイルド作家で恋に浮かれる木島と山川クンが可愛い!ビッチな女の子も良い性格だなぁと
*「R 」主人公に対して彼氏が言う「寝言で言ってた。眠りながら絶望するのって、すげぇと思った」(p.211)というセリフが胸にストンと落ちてきてすごく良いなぁと思いました。
*「120%Coool 」は下品で真っ直ぐじゃない。でもカッコイイです。

あとがきも詠美さんらしいです(*´ω`*)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年2月10日
読了日 : 2012年2月10日
本棚登録日 : 2012年2月10日

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