いよいよ始まりました、本格的なローマ帝政時代。と、いってもオクタヴィアヌス自身を皇帝だとは言ってません。
あくまで「第一市民」として謙虚に、それでいてすべてを自分の思い通りに、というなかなか難しいことをやってのけてます。
その配慮は色々なところに感じられます。思ったよりも元老院が尊重されてます。
ちゃんと仕組みも権限も残って、形の上では共和制。でも、議会もオクタヴィアヌスの手の者ばっかり。激しく反対するような人間もいない。
カエサルの後継者で、目指すところも似てるんだけどやり方というか、行動を貫く意思がカエサルとは大分異なる印象です。
彼の統治のうまさを見ながら、中巻へと続くのでした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2009年9月20日
- 読了日 : 2009年9月20日
- 本棚登録日 : 2009年9月20日
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