ホワイト・ノイズ

  • 集英社 (1993年3月19日発売)
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本棚登録 : 131
感想 : 11
4

訳文が悪いのか原文が元々そうなのか凄く読みにくい上、登場人物の殆どが日常生活とはかけ離れた抽象的で象徴的な会話しかしかしないから非現実感が甚だしい。死についての物語でいたるところに死が顔を覗かせるのだけれどもその非現実感のせいで登場人物に生が感じられないから彼らが語る死への恐怖自体もまるっきり現実感がなく滑稽であるほど。でも読み進めるうちにその非現実感と滑稽さがまさしくアメリカ的であるように感じてきて割と癖になるから面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アメリカ文学
感想投稿日 : 2013年9月11日
読了日 : 2013年9月11日
本棚登録日 : 2013年9月11日

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