普段手を伸ばす事がなかった作家さん達のお話を読めた。この分量なので話の込み入った尚且つ事件解決でスッキリとする推理小説という訳ではなく、痛快に解決するお話もあれど、どちらかというとモヤっとする感じで終わる話が印象に残る。が、それは読み手が(名)探偵として真実が明らかになる前の状態でお話の中に居る感じがして、それはそれでよい。ミステリー読みたくなった。笑
ぶっちぎりで後味悪くこわいな、というのは海猫沢めろんさんの「三毛猫は電気鼠の夢を見るか」で、心地よいのは津村記久子さんの「フェリシティの面接」や「ぼくの大伯母さん」。往年の名探偵が登場してくるお話もあり、ミステリー好きにはたまらないかもしれない。
最後の松浦寿輝さんの「4人目の男」はミステリーやホラー映画を観ているかのようなドキドキ、最後までページを捲るスピードが落ちず、ハラハラした。他の作品も読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年3月23日
- 読了日 : 2023年3月23日
- 本棚登録日 : 2023年3月4日
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