高度成長期がバラ色に描かれている作品なのかな?と突っ込みを入れたい気分で借りてみた映画なのだけれど、案外良くできていた!
自分の邪な目線にちょっと反省。結構楽しめた。
ストーリーは何と言うかベタなのだけれど、当時の貧しい生活をきちんと描けている。
特に女性陣の不遇さがなんとも昔の日本。
小雪が"一見蓮っ葉な飲み屋の女性だけど案外家庭的なところもある"という男性の願望を捕まえたキャラをうまく演じていたのが印象的。
子役の演技はちょっと…
原作漫画もチラ見したことがあるけれど、”三丁目の夕日”に出てくる昔の日本は決してバラ色の世界なんかじゃない。
生活はとにかく貧乏だし、この映画に出てくる女性達が、学校や職場でスキルを身につける機会に恵まれない、立場の弱さを抱えているところをきちんと描けているところなぞ、”現代の生きづらさ”を強調するためにこの時代を持ち上げる湯浅誠や雨宮処凛に比べて百倍まじめにやってるなぁ!という感じがする。
映像面では多少作り物感がするけど、昔の日本をがんばって再現している感じがする。
ただ、それを強調するあまりロングショットが多くて、PCのモニタで見るとちょっと演技からインパクトが失われてしまっているように思えた。
劇場か居間の大画面テレビで見てね!ということなんだと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年1月5日
- 読了日 : 2013年1月5日
- 本棚登録日 : 2013年1月5日
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