So B. It

著者 :
  • HarperCollins
3.75
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本棚登録 : 17
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780064410472

感想・レビュー・書評

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  • 知的障害のある母親が自分を愛してくれているとわかっている…という段階で読む気を無くした。これほど重度の知的障害があるなら、機能的な妊娠能力があるとしても、無事に出産まで行き着くのは難しいんじゃないか。語り手の子どもの語り口も、環境の割にはまっとうな子ども過ぎる。生まれた時からこういう環境に置かれた子に、子ども時代などない。
    異常な環境に置かれた正常な人間は、異常な行動を取り始めるものだ。異常な環境で正常さを保ち続けているように見えるなら、その人は異常な人間だ。

    知的障害のある人は純粋で愛情豊かだと言う人もいるけれど、そう信じたいだけじゃないかと思う。愛は全ての人に必要。誰にでも平等に与えられているものじゃない。
    人間の中には人を愛する能力を持たない人もいる。
    確かに知的障害者は素直で、悪意を持って人を陥れたりしない。でも嫌いなものがわかるから好きなものもわかるように、悪意を持てるからこそ愛情も持てるんじゃないか。

  • 41,961words
    累計1,175,473

  • 12歳のHeidiと知的障害のある母は
    赤ちゃんの頃、母と共にBernadetteのアパートに
    突然現れ、一緒に暮らすようになります。
    23語しか話せない母と広場恐怖症のため、
    家から一歩も出られないBernadette。
    Heidiは学校に行かず、
    Bernadetteに読み書きを教えてもらいます。

    ある日、引き出しからインスタントカメラと古い赤いセーターを見つけ、フィルムを現像に出したところ、
    施設のクリスマスパーティーで妊娠中の母と
    赤いセーターを着た祖母と思われる人物が
    写っていました。
    母の言葉で唯一分からない "soof"という言葉、
    自分の名前はSo B. It と言うため、
    Heidiは苗字をItと思うしかありません。
    自分は誰なのか、父の存在も誕生日も分からない。
    写真に写っていたニューヨークの施設Hilltop Homeへ
    問い合わせの電話を掛けますが、
    返答を拒否され続けてしまいます。

    Heidiは抜群の勘を利用してスロットで
    資金を稼ぎ、年齢を偽ってネバダ州のRenoから
    施設のあるニューヨークのLibertyへ
    自分探しの旅に出ます。

    不幸な生い立ちかもしれませんが、
    彼女を取り巻く大人たちは善人が多く、
    Heidiの成長と共に最後は暖かい気持ちになりました。

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    total 1,845,017words

  • YL5.2
    41,751 words

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