Out of the Dust: Novel (Perfection Learning)

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  • Amazon.co.jp ・洋書 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780590371254

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  • 1930年代、大干ばつに見まわれたオクラホマ州。
    何度も何度も駄目になりながら、この土地で麦を育てることを諦めない、生真面目な父。頑固で、厳しくて、でもピアノを教えてくれた母。そして、もうすぐ生まれてくる赤ん坊。
    14才のBillie Joは、そんな家族との苦しい生活の中で、ピアニストになる夢を持っていた。ピアニストになって、いつか、この砂嵐の町を出て行くことを。
    しかし突然の事故で、Billie Joは、お母さんと弟、そしてピアノを失ってしまう…

    詩のような日記のような、淡々とした言葉の中に、Billie Joの押し込められた、でも激しい感情が渦巻いている。
    砂塵の中に閉じ込められた圧迫感や、一瞬の希望と絶望との繰り返しに、息苦しくなるくらいだった。


  • First I read this book up to middle, I felt it is a dark and sorrowful story.
    Felt like "Nah it is not my type"
    However, I was really enthusiastic to read another half of the story.

    This story involves in Oklahoma in 1930's with Dust Bowl. The protagonist is a nine years-old girl, Billy Jo. Her family manage wheat crops in their farm but because of Dust Bowl and drought, it wasn't easy to live in there. One day, her mom passed away because of fire which her dad left kerosene close to kitchen. After this incident, Billy Jo could not forgive her dad and play her favorite piano which her mom left for her, and slowly started thinking about escaping out of the dust.
    You will satisfy how family is influential, and the story will tell never to lose hopes.

    Loved this sentence:
    "Hard times are about losing spirit, and hope, and what happens when dreams dry up."

  • Dust Bowlというとスタインベックを思い出すけれど、これは少女の視点で、日記の形をとって書かれてる。

    だけど当時の自然の脅威、国の状況などはしっかり行間に描き込まれてるし、ひとりひとりのそこで生きている人の心の襞が生々しいくらい心にしみてくる。

    いろんなレベルでのReconciliation and forgiveness。

    英語もとてもきれいです。

    Newbery賞受賞時のスピーチ抜粋や当時の写真が載っててお得感アリ。

    こういうふうに綺麗に流れる言葉たちは、ほんと、いいなあ。

  • ○あらすじ
    1934年、米国オクラホマ。
    大恐慌による小麦の価格下落と、日照り・干ばつのため、
    小麦で生計を立てる14歳のBillie Joの家計は苦しくなるばかりです。
    それでも、新しく生まれる赤ちゃんと両親、
    大好きなピアノに囲まれ、いつかピアニストとして成功することを夢見る彼女。
    でも、ある日突然起こった事故によって、
    その夢はおろか、母と生まれたばかりの弟を失ってしまった彼女は…。
    (あらすじは参考程度でお願いします。)

    ☆感想☆
    約二年間に渡る当時の生活を
    14歳の少女の視点で、また詩のような形式の日記で描かれた作品です。

    日照り・干ばつと言うと、
    イメージとしては家の外の出来事のように感じるんですが、
    乾ききった大地から巻き上げられた砂埃は、家の隙間に入り込み、
    食事の用意のために並べたお皿が、料理が配られるまでに砂で汚れてしまうような
    日々の生活、内外に関係なく人間の生活に大きな影響を与えていたことが分かります。

    これまで大恐慌時代の本(Kitシリーズ)や、
    アメリカ中部の農家の暮らしを描いた作品(Sarah, Plain & Tallシリーズ)などを
    いくつか読んできましたが、どの作品よりも暗く、悲しい作品でした。
    読みながら、まるで口や鼻の中に砂埃が入ってきて、
    息苦しくなるような錯覚を覚えたほどです;

    お母さんを失い、お父さんとどう接して良いのか分からず、
    誰にも悩みを打ち明けられないBillie Joの苦しさや悲しさ、
    砂嵐から逃げたいという気持ちがひしひしと伝わってきます。
    上手く感想が言えないんですが…
    それでも、その場から逃げても何も変わらない、
    ただ耐え、乗り越えて、前に進んでいかなければいけないことも
    あるのかもしれない…そんな風に感じました。

    文章は短いですが、
    英語的には、よく分からず雰囲気で読んだ部分もありました;
    また、再読してみたい作品です。

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