死の民俗学: 日本人の死生観と葬送儀礼

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000026789

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  • 著名な民俗学、宗教学者の著書だが、表題になっているのは四つの既に発表された論文のうちの最初のものだけ。後はチベットのダライラマの転生や、フランス王権の受座や、日本古代の天皇の葬送について。

    第一部の、日本の納骨という儀式は、平安時代までの貴族による死穢観から、浄土教の普及によって来世信仰から貴族が遺骸の一部を寺に収めたのがはじまりで、遺骨を人質にすることによって寺も栄えた、という指摘は興味深かった。

著者プロフィール

山折 哲雄(やまおり・てつお)
昭和6年サンフランシスコ生まれ。父は浄土真宗の海外布教使。震災の被災地岩手県花巻市で少年時代を送る。東北大学印度哲学科卒業。同大助教授を経て国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター所長などを歴任。むずかしいテーマを分かりやすく、かつ独得な視点から論じて読者を飽かさないユニークな宗教学者。専門の宗教学、思想史のほか、西行などの文学的テーマから美空ひばりまで、その関心とフィールドの広さは定評がある。『人間蓮如』『悪と往生』『ブッダは、なぜ子を捨てたか』『親鸞の浄土』など、著書は100冊を越える。

「2022年 『日本人の心と祈り 山折哲雄講演選集 CD版 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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