- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000052115
作品紹介・あらすじ
数学と革命に生きた20年の生涯に魅せられて歴史小説家の父・重明が中学生の娘・彩銀とともに語るこれならわかる!入門書。
感想・レビュー・書評
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数学
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2015.11.23 東大生協で見つける。
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具体的な方程式論を使って説明してあるので、イメージができて分かりやすい。厳密さに欠けるところがあったとしても、概念が理解できればいいのではと思える。
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会話体で親しみやすい文章にはなっているが、ガロアの理論や、なぜ解けるのか?については、十分に丁寧な説明がなされているとは思えない。正規部分群と剰余群の絵のイメージだけのように思う。
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よく13歳の娘にガロアの数学を教えようと気になったものだ。
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私設図書館にあるはず,探してみよう.
読みたい. -
後半は消化不良。ルービックキューブの話は難しい。しかしガロアの群論に対する理解は深まった。
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中一の娘にガロア理論を解説してくという,微妙に数学ガールな体裁。数学ドーター? 萌え要素はゼロだけど。
代数方程式の可解性を中心に,抽象的になりすぎないよう配慮。非専門家なのにここまで書けるとは,と舌を巻く。
数学的な厳密さには欠けるところもあるけれど,群を使って方程式の構造を調べ,方程式が解けるとはどういうことかを掴むのには十分な内容。中学一年生にはちょっと荷が重いと思うけど,高校生なら何とかいけそう。著者も文学部出身で,40を超えてからガロア理論に挑戦したというのだから,大人にも心強い。
ガロアと言えばそのドラマチックな生涯に触れない手はないが,そのあたりもしっかり語ってて,メインの数学部分に対する良いスパイスに。
方程式論だけでなく,ルービックキューブの群が8次の対称群と12次の対称群を含む位数43252203274489856000の群であることも解説。 -
タイトルの13歳の娘に語る、というのは、必ずしも「13歳でもわかる」という意味ではない。内容は、かなり抽象的で難しい。でもそれは、そもそもガロアの展開する議論がとても難しいからで、この本ではよくここまで噛み砕いてくれたものだとは思った。
おぼろげにはイメージが掴めた感じ。 -
著者の金さんは歴史小説家。文学部出身だがガロア理論に興味を持ち40代で「代数学」という本を読み挑戦。なんとか理解でき、理解できるとそのすばらしさを人に伝えたくなった。今年中学に入る娘に理解できるようにガロア理論を解説してみようと考えた、とのこと。
父と娘の対話を通して、ガロア理論の醍醐味がルービックキューブの話題なども交え豊富な具体例とともに語られている楽しい本です。それでいて内容はなかなか本格的。私は数学科2年次にガロア理論を一応勉強しましたが、抽象的な証明の森に迷い、一応証明はフォローしましたが具体的なイメージはつかめませんでした。こんな副読本があったら良かっただろうなと思います。本当に最近は数学の良書が増えてますね。良い時代です。