外国語学習に成功する人、しない人: 第二言語習得論への招待 (岩波科学ライブラリー 100)
- 岩波書店 (2004年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000066006
感想・レビュー・書評
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薄いので読んだが、第二外国語習得論の入門書であり、具体的な学習法の本ではない。ハウツーとしての価値なし。
外国語習得の鍵はモチベーションなので、外国人の異性と親しくなるのが一番近道かもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第二外国語学習論の本。母国語を持っている人間の学習に対する学問。なにをどう学ぶことで理解するかなどなかなか面白い。
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【奥村信彦先生】
最近、「グローバル(global:地球規模の)」という言葉がいたるところで聞かれます。グローバルに活動するためにはどうしても外国語が必要になります。それは英語である場合もありますし、中国語あるいはスペイン語である場合もあります。外国語を身に着けるにはその言葉の語彙を覚えて文法を覚えればそれで十分かというと、実はそうではありません。副題にある「第二言語」というのは日本人であれば第一言語(母語)である日本語以外の言語を意味しますが、これを人間はどのように習得するか、という研究が過去50年ぐらいの間に急速に進んでいます。この第二言語習得論に基づいて外国語(第二言語)を効率よく学ぶ、あるいは教えるにはどうすればよいか、をわかりやすく解説したのがこの本です。英語を話せるようになりたいがどうも英語は苦手でという読者にも、もっと力をつけたいという読者にも「なるほど」と納得できることがたくさん述べられています。 -
『読めばよむほど頭がよくなる読書術』という本に紹介されていた本。第二言語習得論の基本的な考え方がしっかり書かれている。薄い本で面白い内容だったので、サラっと読めるかと思いきや、1つ1つの研究結果などを自分の頭の中で考察しながら読み進めたので、読了するまで意外に時間がかかってしまった。
読み終えたあとに、このブクログのレビューをいくつか読み大変参考になった。
同著者の「外国語学習の科学」という本があるらしい。是非読んでみようと思う。 -
勉強になりました。
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第二言語習得では有名な白井恭弘先生が書かれた本です。理論をもとにして、分かりやすく表現されているため、とても読みやすい本です。
http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=202398 -
第一言語習得はほぼ同様の状況で起きるのに対して、第二言語は内的条件・外的環境条件が複雑。言語学・心理学・社会学・文化人類学・脳科学など学際的な学問分野の研究成果を紹介。
成功・不成功は、要因レベルまではリストアップされていますが、単純な切り分けには至らないようです。 -
第二外国語の習得について科学的に、取り扱われている。
現在学会では、どんな議論がされているのか?
これまでどんな議論がなされてきたのか?
について、きちんと引用も使って概観している点が
好感がもてた。
外国語学習者は、一度手にとっても損はない。 -
英語に関わらず、第二言語学習という学問についての紹介と、この学問にて現在分かっていることを一般の人に分かりやすい形で紹介している本です。
英語学習については、最後の方にまとめられています。
この本を読む限りですと、英語学習に裏技なし、ですね。インプットすることとアウトプットすることが重要です。 -
星3つにしたが、短いながらも内容的には面白い。ただし、同著者の『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』(岩波新書)と重複する部分が多いのだ(ほとんど同じ)。ではどちらを読むかといえば後から出た岩波新書の方だろう。