自省録 (ワイド版岩波文庫 77)

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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000070775

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  • 君の内にあるもっとも優れたものを尊べ。
    それがすべてのものを利用し、すべてを支配しているのである

    自分の内を見よ。内にこそ善の泉があり、この泉は君が掘り下げさえすれば、たえず湧き出るだろう

    外的な原因によって生ずることに対しては動ぜぬこと。
    内から来る原因によって行われることにおいては正しくあること

    理性的な魂の特徴とは、自己をながめ、自己を分析し、意のままに自己を形成し、自己の結ぶ実を自ら収穫する

    私はなにか社会に有益なことを行ったか。それならば自分が利益を得たのである。
    この真理をつねに手近なところにおき、決して善への努力をやめるな

    人生を建設するには一つ一つの行動からやっていかなくてはならない
    そして個々の行動ができるかぎりその目的を果たすならばそれで満足すべきだ

    他人の過ちが気に障るときには、即座に自ら反省し、自分も同じような過ちを犯していないかを考えてみる

    私は物事について自分の持つべき意見を持つことができる
    我々を悩ますのは彼らの行動ではなく、これに対する我々の意見である

    どうでもいい事柄にたいして無関心であること

    隣人を愛すること、真実、慎み、なににも優って自己を尊ぶこと

    人間各々に価値は、その人が熱心に追い求める対象の価値に等しい

    変化を恐れる者があるのか。しかし変化なくしてなにが生じえようぞ。
    必要な事柄のうち、なにが変化なしに果たされようか

    たえず調和に戻ることによって一層、自分の内を支配することができる

    各々の物はそれが創られた目的に向かって惹かれる。
    それが惹かれるものの中にその目的がある。
    目的ある所に各々の利益と善がある。

    自己の人格の構成に従って、あるいは活動し、あるいは活動を控えること

    自分の自由になることのみを善いとか悪いとかを判断する

    自己の信条とするところに立ちもどり、理性を尊ぶ心にかえる

    自分自身のなすことのみに注目し、それが正しく敬虔であるように慮る

    現在存在するものはすべて将来それから生ずるであろうものの種子である

    これは不運ではない。これを気高く耐え忍ぶことは幸運である

    君をあやつっているものは君の内に隠れているものであることを記憶せよ。
    それが言葉であり、生命であり、いわば人間そのものなのである

    自らに問うてみよ。「ありえるだろうか、いやありえない」それならばありえぬことを求めるな

    平穏とはすなわち自分が自己の構成素質にかなった態度と行動をとるならそれで満足している。という意味である

    今すぐにも人生を去って行くことができる者のごとくあらゆることを行い、話し、考えること

    不必要な行為のみならず、不必要な思想をも切り捨てなくてはならない

  • 人生2冊目の「常にそばに置いておきたい本」です。
    30歳前後、やはり消化できず悶々とした自己を
    ズバリ著してくれた本です。

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