宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー 114)
- 岩波書店 (2005年12月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000074544
感想・レビュー・書評
-
竹内薫氏の著書見て興味持ち、購入。
いやあ、凄いなというのが読み始めの感想。設定がぶっ飛び気味で、ちょっと難しい医療統計の説明を十二分に和らげていた。感度、特異度の説明は非常にタイムリーだが、文中の説明が種々聞く中で一番しっくりきた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
医療統計と聞いても未知の世界の学問と感じていたものだが、昨今の感染症で医療統計がとても重要だと日々実感するようになった。
この本は医療統計で地球征服を企む宇宙怪人しまりす(りす)が、地球の統計学者(人間)に統計の基礎を教わりながら、侵略後にするであろう統計を使った税収取得のために奮闘?する話なのだが、内容は統計のノウハウが詰め込まれて
いて、また会話形式なので理解しやすく読みやすい書籍となっている。特に最初に出てくる比・割合・率の違いがなるほどで、打率は率ではなく割合で、率とは何かをわかりやすく書かれている。
統計を知ることで報道や新聞で書かれている統計が少しでも分かるようなそんな気にさせてくれるのではないだろうか。 -
サイエンス
数学 -
割合は分子が分母に含まれている。打率は本当は割合。
比は分子と分母の単位が違う。BMI。
率は時間に対する変化率。離婚率、反応速度。
昭和60年モデル人口。ベビーブームや戦争の影響を除外した者。
交絡が起きている=ランダム化ができていないと他の特徴が影響している可能性が残る。 -
490.19-サト
300075264
風邪をひいて、薬を飲んで寝たら快復したとします。このとき、「薬が効いた」と考えがちですが、本当ですか?薬を飲まずに寝ていても治ったのではないですか?それを確かめるため、タイムマシンが使えれば繰り返して確かめられそうですが、残念ながら今の文明では発明されていません。そこで「統計学」の出番となります。
本書では、地球征服に訪れた宇宙怪人しまりす君が、「地球を征服したら税金を徴収するために人民の統計を取る必要がある。また、人民は生かさず殺さずで搾取しなければならないので、健康を守るために死亡率を減らす対策が必要である」という飛んでもない理由で「先生」に統計を習いに来るという設定です。
統計的手法の初歩的な考え方や、私たち研究者でも知らないことがある「割合、比、率の使い分け」など、さほどページ数のある本ではありませんが理解するまで何度も読めると思います。 -
他の本と並行して、読んでました。
読みやすいようで、実はわかりにくいかもなーと思いました。
リスク比とオッズ比の違いがようやく少しわかりました(^^;; -
医療統計をわかりやすく説明した作品。
率というのが変化量(時間に応じての)というのは
いままで割合と率を混同していた自分にとって勉強した -
勉強になりました。
-
超初心者本の意匠ではあるが、実はけっこう難しい。
ある程度統計の知識を仕入れてから読むのが無難かも。 -
しまりす君だけでなく、こちらも医療統計はやはり難しい。それでも、これくらいは知っておかないと。