森を読む (自然景観の読み方 新装ワイド版)

著者 :
  • 岩波書店
3.71
  • (2)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000078429

作品紹介・あらすじ

日本は多様な植物に恵まれた、世界有数の森の国です。森を読むことができれば、その地域の自然環境や文化のありさまを知ることができます。それには個々の植物の知識だけでなく、森としての個性を知ることが必要です。森が森であるための原点とは何か。北海道から沖縄の自然林、雑木林やスギ人工林など、さまざまな森から読み解く手引きをします。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 森の本の紹介ではなくて、森の諸相を読み解くための指南本。

    照葉樹から落葉広葉樹、針葉樹まで、森をかたちづくる代表的な樹種がいくつかあるが、それらがどのように分布するものかについて概観する。空間(緯度)的な広がりだけではなくて、標高の高低、気候や環境、また時間の経過の中でどのような変化を見せるのか、その典型的な道すじを教えてくれる。

    特に北海道のブナの北限問題や、エゾマツ、トドマツに関する説明は面白かった。

    好著。

  • 植物も動物も昆虫も菌も・・・森の中では全て繋がっている。その場所に存在することに全て理由と意味がある。学生の時出会った本が、ワイド版で再販。この本を読んだとき、自分の視野が広がった気がした。未だに、この本を読んだときに受けた衝撃を超える本に出会ってない。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

おおば・ひであき 1943年東京都生まれ。植物学者。東京大学名誉教授、東京大学総合研究博物館特招研究員。専門は植物分類学、植物文化史。理学博士。著書に『秘境・崑崙を行く―極限の植物を求めてー』『森を読む』『植物学と植物画』『ヒマラヤを越えた花々』『はじめての植物学 』『大場秀章著作選-植物学史・植物文化史』、編著に『日本植物研究の歴史-小石川植物園三〇〇年の歩み―』東京大学総合研究博物館など多数。

「2023年 『バラの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大場秀章の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×