丸山眞男とその時代 (岩波ブックレット)

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  • Amazon.co.jp ・本 (62ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000092227

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  • 丸山眞男を題材にした講演録。しかし、60数頁しかなく(まぁ、岩波ブックレットだから当然だが)、簡潔すぎる。触りのみ。

  • 丸山にとって最も予想外であったのは、第九条の戦争放棄ではなくて、第一条の人民主権であった。
    丸山にとって、この第一条はまさに国体の解体以外の何ものでもない。
    丸山は国際政治学を本格的に勉強する。
    イデオロギーの対立と現実の軍事国家権力のそれとを区別し、双方の陣営に多元的な利害関心があること、特にアジアについて中国の独自性への期待と植民地解放それに伴うインドなどの動きの意義を強調されている。
    1960年、池田首相によってはじまった経済の高度成長政策によって、日本は経済大国への未知を走り出し、工業力によって豊かさを生むことに成功した。えらい知識人たちの中からもこの経済成長を与件しなかった社会学者には、もう発言する資格がないと言いだす人が現れたほどです。丸山は直接高度成長については特に何も言われなかったけれども、かつて第一次大戦によるブームを見てこられた先生が光の反映の影を見おとされるはずもない。

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著者プロフィール

1923年神戸に生れる。1947年東京大学法学部政治学科卒業。東京大学名誉教授。日本学士院会員。2007年歿。著書『近代政治原理成立史序説』(岩波書店、1971)『政治学史』(東京大学出版会、1985)『ルソー』(講談社・人類の知的遺産40、1986)ほか。なお『福田歓一着作集』全10巻(岩波書店、1998)が公刊されている。訳書 バーリン『自由論』(共訳、みすず書房、1971)ほか。

「2018年 『自由論 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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