経済原論 (岩波全書)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000201735

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  • 経済

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(佐藤優選)58
    社会・経済についての知識で、われわれが置かれた制約を知る
    宇野弘蔵は、マルクスの「学者の魂」を継承して、『資本論』の論理の乱れを修正して『経済原論』に再編した。

  • イギリスの古典的経済学の流れを組む学問体系。
    ケインズらの近代経済学と対比して、原理に強いが、
    現状分析に偏りがあるのが難点であると考えている。

    本書は原理の部分なので、本書を読んだだけでは、
    現状分析にどのように有効かは分からないかもしれない。

    自分の経験をうまく表現できるようであれば、有用な道具となるだろう。

    近代経済学が現状の説明に偏りすぎて、
    現状を肯定的に描写するのに力を入れているのは、
    古典経済学の反動なのかもしれない。

    いずれにしても、原理から現状分析まで幅広い、新しい経済学を構築したいのなら、その一石がここにあるかもしれない。

  • マルクス経済学の基本となっている「資本論」を噛み砕いて説明してくれる。しかし、噛み砕かれているとは言っても、半世紀近く前の本なので文章が読みにくいのも事実。逆にそれがじっくり考えながら読む方向に近づけてくれているのでいいか。200ページ程の小さな本なので、マル経に興味のある人は一度手にとって見るとよいかもしれない。

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著者プロフィール

1897年倉敷に生まれる。東京帝国大学経済学部卒業後,ドイツに留学。帰国後,東北帝国大学助教授。1938年人民戦線事件に連坐。日本貿易研究所,三菱経済研究所勤務を経て,戦後東京大学社会科学研究所教授,法政大学教授を歴任。1977年死去。『宇野弘蔵著作集』(全11巻,岩波書店),『恐慌論』『経済原論』(岩波文庫),『資本論に学ぶ』『社会科学としての経済学』(ちくま学芸文庫)ほか。

「2017年 『資本論五十年 下 〈改装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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