- Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000226332
感想・レビュー・書評
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吉永小百合は毎日1km泳ぎ、1年365kmを目標にしてるとか。1947生まれ、ドイツ文学者の丘沢静也さんは、だらだら走ったり、のんびり泳いだりの頑張らないスポーツを続けて30年だそうです。「下り坂では後ろ向きに 静かなスポーツのすすめ」、2012.2発行、26篇のエッセイが収められています。「静かなスポーツ」は有酸素運動、「競技スポーツ」は無酸素運動。体脂肪を減らすには、筋トレ、次に有酸素運動の順。そして筋トレは、ゆっくりやる方が(苦しいけど・苦しいから)効果が高い。吐く、吸うの順番で深呼吸を! 「からだがほしがる」「からだが覚えてる」というように、からだは大きな理性だそうです(^-^) この辺になると哲学的ですね!
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「静かなスポーツのすすめ」というサブタイトルに惹かれました。スポーツにムキになりがちなことを自覚している私は、いまと違う心がまえでスポーツと向き合えば、新しい世界が見えてくるかもしれない、という興味で手にとりました。
ニーチェやカフカを訳しているドイツ文学者が、岩波書店から出した本ですから、何か深みのあることが書いているのではないかと期待したわけですが、完全に期待はずれでした。ただ、無理しないでゆっくり走ったり、自転車こいだり、泳いだりするといいよ、自分はこんなことやってるよ、できるよ、と謙遜しながら自慢しているだけの本でした。ところどころに、著者の専門分野や大学教育に関連した話も出てきますが、著者のスポーツ哲学とのつながりはありません(あっても無理気味)。
これ、岩波が出版します? 普通、「いつもお世話になっている先生に申し訳ないんですけど、これはウチではちょっと‥‥」といって断りません?
自分勝手な期待をして、それが外れると突然噛みつく悪いクセが出ました。たんに著者ほど走れないしバタフライもできないから、ひがんでいるだけだろうって? う〜ん、そうかも。