- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000237925
感想・レビュー・書評
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スーパーでは半調理品の売場やレンジで温めるだけの商品が増えた気がする
「旨み」を加えればいいかと、科学的に作られたアミノ酸を添加して貼り付けの商品が増えている変遷が書かれている
コンビニのおにぎり150円は高くて買えない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の食事情の変化や、現在の行き過ぎた安さ追求の外食産業や出来合いの総菜・弁当。大量に廃棄するほど食料が有り余っているはずなのに、買いに行ける範囲に食料品店がないために食料難民になっている人々がいることなど、問題を提起。または疑問を呈しています。
デンマークの栄養学者ヒンドヘーデさんのことは初めて知りましたが、ここの項目は特に興味深く読みました。
魚柄さんの本を読むと、いつも「不十分ながら料理ができる自分」に少し安心。そして料理を作ろう、今日も作ろうという気持ちになります。 -
7割賛成・3割反対。
反対の個所は結構でかくて、本書は「日本の食がおかしくなっている」ことを前提としているのだけれど、僕にはそうは思えないということ。
たとえば食の欧米化やらなんやらで健康問題がなんやらという話がある。
でも日本人の寿命ってどんどん延びてきてるよね?
それはもちろん医療の進歩ってのがでかいのだろうけど、栄養面が改善されたってのも大きいんじゃないかな。
むしろ今の栄養学的見地からだと、「本来の」日本食の方が偏ってるはずだし。。。
と、前提については違和感あるんだけど、各論については共感の部分が多い。
たとえば最近の外食は安すぎる、とか。
安いってのには、それなりの理由があるのだ。この値段にするためにどの程度「安全」が犠牲にされているか考えたことある?、とか(本書では触れられていないけれど、外食が安すぎることの問題の一つに「労働問題」があると思う)。
いや、著者は決して偏狭な思想の持ち主ではなく、外食をはなから否定しているわけじゃない。
ただあまりに外食が広がりすぎて、自炊がないがしろになっていない?
自炊ってのはいろんな意味で大切なことなんだよ、という問題提起をしているだけなのだ。そして僕は、その問題提起はまっとうなものだと思う。
ちなみに僕は断然自炊派。
それは「料理すること」と「考えること」はとてもよく似た行為であり、料理は思考のトレーニングとして最適だと考えているからなのだけど、詳しい理路は割愛。
あ、あと自炊問題のみじゃなくて、農業や漁業の成功例なんかもちょっと元気になる内容でよかった。
文章も上手だし、星4つ。 -
缶詰、レトルトなどの加工品をはじめ、ファーストフード、お惣菜など、経済事情に関わらず自分で料理をする必要がない時代になった。でもそこからは食べるものの声は聞こえない。いつ、どこで、誰が作ったか、わからないものが私達の食卓に並ぶ。その問題点を時代背景から考える一冊。
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「大阪万博が崩食の幕開けだった」この言葉だけでもかなり衝撃的です。
コンビニ、ファミレス、レトルト…便利だけれど、自分たちのためになっているのだろうか。そもそもなぜ人間は「食べる」のだろうか?また、なぜ今になって食が問題視されるのだろうか。
一度見直してみませんか?まずは「あとがき」からどうぞ。
(教育学部・音楽専修/匿名希望)
この本を通じて、昔の日本の食生活から今の食生活を考え、なぜ今のような食文化が出来てしまったのかがわかると思います。
食への興味がある人はぜひ読んでみてください。
(教育学部・国語専修/匿名希望)