対談集 なにものかへのレクイエム――二〇世紀を思考する

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000241670

作品紹介・あらすじ

帰らぬ者たちに、別れを告げることはできたのか?-芸術家M、時代を再生させる対話のスパーク。過ぎし時への敬意と鎮魂をつうじて、いまここに問う、二〇世紀という時代。対談者に鈴木邦男、福岡伸一、平野啓一郎、上野千鶴子、藤原帰一、やなぎみわ、高橋源一郎。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読み返した。
    最後の高橋源一郎との対談で、3.11以降は賛成か反対かをすぐに答えさせようとする政治的な言語が主流になってしまった、美術はそのような政治的な言語ではない表現の可能性を示しているという。
    あれから10年以上経ってもまだ同じ状況が続いているようだ。

  • 芸術から20世紀論まで多岐にわたる対談集。バラエティーに富んだ方たちとの対談はとても濃密で面白かった。三島の話はとくにいい。20世紀を想い、21世紀について考えさせられるような内容。

  • 展覧会では見えなかったことがこの対談集で分かったりした。そういう点では面白かったし、作品が無くても対談だけで十分楽しめる内容で、戦後、あるいは20世紀について、(芸術ではなく)考えさせられた。

  • 2011.12.23読了。

    写真集欲しくなった!展示行きたかったなぁ。ミシマの話がおもしろい。

  • 三島由紀夫、マリリンモンロー、手塚治虫
    イングリッド・バーグマン、チェ・ゲバラ
    毛沢東、レーニン、アンディ・ウォーホール
    チャップリン
    その「人」になりきることは
    その時代を語り合う事でもある

    その切り口のおもしろさも
    さることながら
    今 私たちが生きている
    この「時代」のどこら辺に
    自分が立っているかを
    再認識させてもらえる
    そんな
    対談集になっている

  • 活動のジャンルはそれぞれ違えど、対談者は森村さんの仕事を理解するやわらかい感性を持った人達ばかり。
    震災が起きて間もない時期に同世代の高橋源一郎さんとの対談も印象的。

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著者プロフィール

1951 年大阪市生まれ。1985年にゴッホに扮したセルフポートレイト写真でデビューして以降、国内外で作品の発表を続ける。近年の個展に「森村泰昌:自画像の美術史——「私」と「わたし」が出会うとき」(2016年、国立国際美術館)、「Yasumasa Morimura: EGO OBSCURA」(2018-19年、ニューヨーク、ジャパン・ソサエティ)、「M 式「海の幸」——森村泰昌 ワタシガタリの神話」(2021-22年、アーティゾン美術館)等。ヨコハマトリエンナーレ2014「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」では、アーティスティック・ディレクターを務めた。2018 年には大阪・北加賀屋に自身の美術館「モリムラ@ミュージアム」が開館。執筆活動も精力的に行い『自画像のゆくえ』(2019年、光文社新書)をはじめ多数の著書がある。

「2022年 『ワタシの迷宮劇場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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