日本映画論 1933-2007――テクストとコンテクスト

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000242837

作品紹介・あらすじ

イデオロギーの呪縛を免れえない映画作品と芸術的革新によって呪縛からの離脱をはかろうとする映画作家。旧来の映画史が見なかったテクストの複数の連鎖を描き出し、芸術とイデオロギーが織りなす複雑なコンテクストを浮かび上がらせる。

感想・レビュー・書評

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  • 【選書者コメント】今年、京都大学をご退官され、名誉教授となられた加藤先生の映画論集成。
    [請求記号]7700:1120

  • 戦前・戦中・そして最近に至るまでの1年1作の紹介で監督についての説明が興味深いところです。終戦の年も50本の作品があり、ここでは優れたアニメ映画「桃太郎 海の神兵」(瀬尾光世監督)という作品が紹介されています。ディズニーのプロパガンダ映画より優れているというのは今更ながら誇らしい気がしますが、古い映画はもう絶対に見ることがなさそうですね。黒澤の「七人の侍」が1954年で、自衛隊創設の年であるという背景があるという説明は思いもつきませんでしたが、確かにそのようなことがありうるのですね。河瀬直美、井口奈己、西川美和らの素晴らしい女性監督が最近活躍していますが、実は田中絹代が映画監督として1955年に登場していることは新発見でした。

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著者プロフィール

映画批評家・映画学者
2020年9月26日没

「2023年 『映画史の論点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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