インド国境を越えるナショナリズム (新世界事情)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000270267

作品紹介・あらすじ

イギリスのインド支配を帝国主義的ナショナリズムという視点でとらえ、ガンディーの非暴力不服従運動とネルーの政教分離主義を、それに対するカウンター・ナショナリズムとして理解する。英印双方のナショナリズムは、インド独立後、一方では排外的なヒンドゥー・ナショナリズムを生んだ。他方で、グローバル化の今、世界に散在するインド移民コミュニティの論理として、多元的な国家の形を模索する新しいディアスポラ・ナショナリズムを育み、「悠久のインド」イメージを塗り替えようとしている。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/44016

  • 勉強にはなったが、やや散漫で掘りが浅い。そもそもイスラム教徒とヒンドゥー教がなぜ共存できなかったのか、という問題がまるで見えてこない。

  • [ 内容 ]
    イギリスのインド支配を帝国主義的ナショナリズムという視点でとらえ、ガンディーの非暴力不服従運動とネルーの政教分離主義を、それに対するカウンター・ナショナリズムとして理解する。
    英印双方のナショナリズムは、インド独立後、一方では排外的なヒンドゥー・ナショナリズムを生んだ。
    他方で、グローバル化の今、世界に散在するインド移民コミュニティの論理として、多元的な国家の形を模索する新しいディアスポラ・ナショナリズムを育み、「悠久のインド」イメージを塗り替えようとしている。

    [ 目次 ]
    序章 ナショナリズム再考(アメリカの「ジハード」セミナーにて;ナショナリズム論の変容)
    第1章 インド近代とナショナリズム(インド・ナショナリズムの対立軸;ヘゲモニーなき支配―植民地国家とナショナリズム ほか)
    第2章 ガンディーとネルー(インド移民とマハートマ・ガンディー;中国移民とインド移民ネットワークの結びつき―アジア人登録法をめぐって ほか)
    第3章 独立後のナショナリズム(ヒンドゥー・ナショナリズムの台頭;グローバリゼーションとインド人移民 ほか)
    終章 国境を越えるナショナリズム

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • アフリカにいたインド人は低級労働者として蔑称されていた。
    アメリカにいるNRIは「やんキー・ヒンドゥー」。チャップリンはガンジーの思想に大きな影響を受けていた、それらは映画モダンタイムズにも反映されている。インドもディアスポラナショナリズムが大きくなってきている。

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著者プロフィール

長崎暢子(ながさき・のぶこ)
1937年、東京生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。東京大学東洋文化研究所を経て、東京大学教養学部教授、龍谷大学国際文化学部教授を歴任。現在、東京大学名誉教授、龍谷大学名誉教授。専門、インド近代史、南アジア地域研究。著書に『インド独立――逆光の中のチャンドラ・ボース』(朝日新聞社)、『ガンディー――反近代の実験』『インド――国境を越えるナショナリズム』(岩波書店)などがある。

「2022年 『インド大反乱一八五七年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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