『スッタニパータ』―仏教最古の世界 (書物誕生―あたらしい古典入門)

著者 : 並川孝儀
  • 岩波書店 (2008年12月18日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000282857

『スッタニパータ』―仏教最古の世界 (書物誕生―あたらしい古典入門)の感想・レビュー・書評

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  • 仏教の最古の経典「スッタニパータ」をさらに最古層と古層にわけて、読解しながら、仏教最初期に起こった思想的な変化あるいは思想的な連続性を探る。そして、最古層から古層への変化、そして仏教と同時期に起こったジャイナ教との比較を通じて、ブッダその人の考えた事に肉薄していく。という地道な解読作業でありながら、薄皮を一枚一枚はがして行くようなスリリングな本。

    ブッダその人のナチュラルなあり方はある意味とても人間的で共感できるな。ようするに「こだわるのはやめよう」と言っているだけなんだ!というか、言ったというより、それを実践したわけだ。

    そして、その実践は、人によって異なるということを認識していた彼は、人によって異なるアプローチで話した。これはある意味臨床的なもので、理論的なものではなかったわけだ。この多様性が、その後の仏教の様々な考え方を生んだ訳だが、著者は、そうした多様性をポジティブにとらえ、後に続く人々のさまざまな思想と実践を仏教の本質ととらえているようだ。

    プロセス、運動として、仏教。

  • [ 内容 ]
    現世を見すえたゴータマ・ブッダ。
    彼は実際に何を語ったのか?
    光を見出しにくい時代にあって、最古の経典が「いま、ここ」に生きる私たちに問いかけているものとは?
    二五〇〇年の時を超え、仏教という大河の源流へ。

    [ 目次 ]
    第1部 書物の旅路―最古の経典の誕生と足跡(どのように成立したか;『スッタニパータ』の足跡をたどる―伝承と展開;現代に生きる『スッタニパータ』)
    第2部 作品世界を読む―仏教思想の源流(『スッタニパータ』をどう読むか;「ブッダたち」とゴータマ・ブッダ;輪廻に対する態度;無我の提唱;涅槃とは何か;縁起思想の萌芽;差別と平等;ゴータマ・ブッダの生涯)

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