- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000287784
作品紹介・あらすじ
「開け、ゴマ」の呪文で有名な「アリババと、女奴隷に殺された四十人の盗賊の話」、魔法の馬に乗って空を飛び、ベンガルの王女に出会ったペルシアの王子の話、美しい妖精と結婚した王子の話、スルタンと結婚した妹を妬んだ姉たちが捨てた子どもたちが密かに拾われて育ち三つの宝を探し出す話など、不思議な物語が語られる。
感想・レビュー・書評
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最終巻では「アリババと四十人の盗賊」が掉尾を飾ります。この有名で楽しい物語は、バートン版にはなくて、マルドリュス版にはあります。これで3つの版を読了しましたが、「千一夜物語」はいつ読んでも楽しい中毒性があります。ガラン版は、イスラム教独特の言い回しや詩が省略されているので本当に読みやすかったですね。残念なのは話数が少ないことです。モンキーパンチ氏は挿画に意欲的でしたが、逝去のため実現しなかった由、とても残念です。どんな挿画になったのでしょう?彼のコミックでチェックしてみます。
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一夜限りの妻を娶り殺す掟を自らに定めた王シャフリヤールの元に花嫁として志願した宰相の娘シェヘラザードは、王が続きを聞きたくなる物語を語り続けることにより王の掟をなくそうと試みる。
最後の物語が終わったその先にある物語とは。→
最終巻は6つの物語が収められている。
友人の裏切りにより金貨を失った男の行く末が子どもたちに託された「バグダードの商人、アリー・ホジャの話」や末妹が無双する「妹に嫉妬した二人の姉の話」が特に楽しい。
空飛ぶ馬やもの言う鳥など不思議なものがたくさん出てくるのも読んでいてわくわくした→
児童文学として有名な「アリババと、女奴隷に殺された四十人の盗賊の話」は、アリババより女奴隷モルジアナが最強(笑)
塩のくだりが面白かった。塩抜き料理を所望=敵意を持つ、という文化?があったんだ。塩が貴重だったからかな。
これにて、ガラン版千一夜物語、読了しました。楽しかったよー! -
アリババと40人の盗賊の話は特に日本でも有名かな。子どもの頃絵本で読んだことあるから懐かしい。