キルケゴール――美と倫理のはざまに立つ哲学 (岩波現代全書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000291491

作品紹介・あらすじ

イロニーを身をもって生き、否定性を突きつめることで十九世紀市民社会の哲学や宗教理解を破壊し、実存、反復、不安などの鍵概念をもって現代哲学への扉を開いたキルケゴール。しかしながら、数々の仮名で扮装し、ときに自己の著作を否認しさえもする、この奇妙な男の理解は、一筋縄ではいかない。決定版伝記など近年の研究の進展を踏まえ、従来のイメージや解釈を批判しつつ、この独自のキリスト教的哲学者の核心に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 大変勉強になりました。

  • 婚約者との関係がなんとなく想像できる。
    変な奴だったんだろろうな。
    ここまで突き詰められると、一般の人は信仰しづらい。

  • とりわけ前半が面白かった。アイロニーと選択。しかし美的なものと倫理的なものの二択というわけではない。そこのところの帰趨を突き止めていく。

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著者プロフィール

國學院大学文学部教員。哲学(倫理学)、ドイツ現代思想研究。フランクフルト大学哲学博士。キェルケゴール協会、日本島嶼学会会員。鶴見俊輔、ナータン・ビルンバウム、トーマス・ネーゲルとじっくり取り組みたいと念じながら、果たせずにいる。既発表論文に、「「言葉の力」をめぐる考察――第二次世界大戦直後の言語表現/言語批判」(『思想』2009年5号)「「チェルノヴィッツ」考」(『思想』2013年3号)など。

「2019年 『アドルノ美学解読』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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