サイボーグ昆虫、フェロモンを追う (岩波科学ライブラリー)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000296281

感想・レビュー・書評

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  • 脳をつくるためのデータ収集に昆虫を利用する手法の可能性をテーマとした本。

    実際、カイコガの脳を用いその脳により制御されるロボットを製作した。カイコガの脳を利用した理由はニューロン数が人に比べずっと少ないため。少ないニューロンによりそのしくみを理解する研究を行った。

    カイコガの脳を用いたロボットをサイボーグ昆虫と呼ぶ。サイボーグ昆虫による実際の脳のニューロンの神経活動とつくりあげた神経回路モデルによる神経活動とを比較することにより、サイボーグ昆虫の脳内で起こっている活動の様子がリアルタイムで見えてくると考えているとの事。

    サイボーグ昆虫を製作するため昆虫の脳に伝わる信号として、眼、鼻などのセンサーのしくみとその神経回路を調べた結果が詳細に記述されている。

    将来のロボットを発想できるような内容ではなく、脳のしくみを研究するための本であった。直接、仕事に役立つかは不明。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784000296281

  • 100ページと少しのボリュームなのであっという間に読み終えた。
    正確にいえば、途中の難しいところは飛ばして、ということなのだけれど。

    サイボーグ昆虫が登場するのは最後のほうだけれど、図を見てびっくり。
    まさに、サイボーグ。
    モデルが、カイコガだというのがミソではあるけれど、これはすごい。

  • (欲しい!)

  • 「これをサイボーグ昆虫と呼んでいる。」

    カイコガの脳をコンピューターで再構築しようする本。
    フェロモンを追う仕組みを参考に、ニューロンの働きを観察する。

    すべてが機械でできた自立したサイボーグ生物の誕生の日も近いのでは。

  • めちゃくちゃおもしろい!こんな研究が日々進んでるんや。

  • 内容情報
    [日販MARCより]
    数キロ離れた所から漂うフェロモンの匂いを頼りにメスを見つけ出すオスのカイコガ。小さな脳でありながら、優れたセンサと巧みな行動戦略で、工学者に解けなかった難題をこなす。そんな昆虫脳のはたらきを紹介。
    [BOOKデータベースより]
    数キロ離れた所から漂うフェロモンの匂いを頼りにメスを見つけ出すオスのカイコガ。米粒ほどの小さな脳をもちながら、優れたセンサと巧みな行動戦略で、工学者に解けなかった難題をこなす。そんな昆虫脳のはたらきが、ひとつひとつのニューロンをコンピュータ上に再現することで明らかになってきた。
    1 昆虫はすごい
    2 動物によって異なる環境世界
    3 どうやってフェロモン源を見つけ出すのか
    4 昆虫の体はセンサだらけ
    5 脳をつくってロボットを動かす
    6 サイボーグ昆虫


    ★下記にも書評アリ
    http://toyokeizai.net/articles/-/45629

  • 出版社の紹介ページ:
    http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0296280/top.html

    立ち読みもできます:
    http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/02/0/0296280.html

    仲野徹さんの書評(HONZ):
    http://honz.jp/articles/-/40676

    中村桂子さんの書評(毎日新聞):
    http://mainichi.jp/shimen/news/20140907ddm015070019000c.html

    赤坂真理さんの書評(朝日新聞):
    http://www.asahi.com/articles/DA3S11361318.html

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著者プロフィール

神崎亮平(東京大学教授)
1957年和歌山県生まれ.専門は神経行動学.カイコガのフェロモン源探索行動の研究や,昆虫制御型ロボット(サイボーグ昆虫),スーパーコンピュータによる大規模脳シミュレーションなどで知られる。
主な著書:『サイボーグ昆虫、フェロモンを追う』(岩波書店,2014),『ロボットで探る昆虫の脳と匂いの世界―ファーブル昆虫記のなぞに挑む 』(フレグランスジャーナル社,2009),『昆虫ロボットの夢』 (農山漁村文化協会,1998)

「2018年 『昆虫の脳をつくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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