- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000613781
作品紹介・あらすじ
二〇一九年八月,あいちトリエンナーレで何が起きたのか.国際芸術祭の一環だった検閲を問う企画展が,政治家の発言や電話やファクスなどで抗議,脅迫を受け,開催後三日で中止に至った.国家のみならず社会の圧力からどう表現を守るのか.事態の経緯を記録し,さまざまな局面から日本社会そのものの不自由さを問う.各種の声明,参加作家のメッセージを付す.
感想・レビュー・書評
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芸術と政治、芸術と倫理、芸術と評論、芸術と表現、芸術と個人的価値観。。。やっぱり芸術は芸術で、多様な人の心に多様に影響すると思う。これが教養であり、情操教育だと思うんだけどなぁ。ほんと、多角的に勉強になった。そして、津田先生に失望。。。芸術に携わろうとする者や関係者は絶対読んで欲しい一冊。
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名古屋市長が 愛知県知事へのリコールを求めて署名運動をするも、集めた署名の8割が偽造だったことが明るみに出る、という 何ともお粗末な結末しか知らなかったので、
実際 現場ではどうだったのか は、読むまで判らなかった。「公共性」を理由に やや政治的な意味合いを持つ芸術作品の展示を"自粛する"自治体運営が 何件かあったように記憶しているが、行政の、いかにことなかれ主義なことか!
この感想を書いている 2021年12月時点で、数々の問題をおこしてきた河村名古屋市長が まだ現職なのに、さらにびっくり! -
愛知トリエンナーレの騒動の真相にせまった一冊。
やはり政治と芸術は相容れないものだなぁ、とつくづく思う。 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00601608
【スタッフコメント】
大きな話題になった『表現の不自由展・その後』展示中止事件。この出来事の経緯や、その関係者など様々な方の目線から事件について考えることができます。慰安婦像、昭和天皇の写真など、政治や思想を批判する要素を含んだ作品を、「表現」として見る事ができるのでしょうか。様々な社会情勢の中での「表現の自由」について、考えさせられます。 -
愛知トリエンナーレの一連の騒動の、実行委員会側からのレポートや考察をまとめた貴重な一冊。
当時のマスメディアの報道が如何に偏って、そして表層的な内容しか報道してなかったを感じさせる。
津田氏を芸術監督に据えた時点で、この様な顛末は少なからず予想されたのではないか。
この騒動が起きて報道された事で、少なからず目的は達成されたと証言してる時点で、彼がただのインフルエンサーという存在で満足しており、アーティスト及び愛知トリエンナーレの重要性を理解していない。
そして大村知事は政治家であるという事。
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「表現の不自由展」実行委員会側からみた事件の側面。大村知事、津田監督、あいちトリエンナーレ実行委、検証委員会の不誠実さが受け取れる。彼らも「表現の自由」を守ろうとはしなかった。悪いのはネット右翼、政権、首長だけではない。中止の理由が防犯上の問題ならば、何故それを強化しようという方向に行かなかったのか。録音すらできない電話機ではどうしようもない。「”サヨク活動家”のせいにして封じ込める」そんなことではすまされない。中止には作家も抵抗した。作るものがあって、鑑賞するものがいての芸術。主役を忘れている。
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一旦中止が決定した展示の再開にむけての調整中、大村知事が写真撮影に難色を示す。不自由展実行委員が抵抗し、スタッフによる撮影が妥協点として落ち着く。なぜ写真撮影が問題になったのかも理解に苦しむが、スタッフの手による撮影が妥協点なのはさらに理解が困難。
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ぼんやりとしか知らなかったので…くっきりしました。無茶苦茶や。
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19/11/28。