- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000615228
作品紹介・あらすじ
オプティミズムでもなく、社会の進歩を信じきるのでもなく、絶望の果ての、荒廃のあとに残される希望から考える。シェイクスピア、キルケゴール、トマス・アクィナス、ヴィトゲンシュタイン、カント、ベンヤミン、エルンスト・ブロッホらのテクストを読み解きながら、『文学とは何か』の著者が語る、逆説としての希望論。
感想・レビュー・書評
-
希望とは何か - 岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b600952.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オプティミズム(楽観主義)と希望を持つことの違いを説明している長めのエッセイ(後書によるとエッセイらしい)。
オプティミズムは、とにかく、結果は良くなるという信仰?であり、希望とはいえないという。希望は、良い結果が伴わなくとも、未来を志向する意思(のようなもの)。
この希望のあり方は、実存のあり方として、カミュが称賛したシーシュポスの神話を思い出した。 -
天使の喪失感覚
道徳的歪曲主義 精神的歪曲行為
最善説
中世:罪悪感・腐敗意識
自己感性能力信仰
人間性
クロノス・時間的経過
進歩のイデオロギー
機械論的思考
神学3つの徳目:信仰・希望・慈愛
絶対的悲劇形式
動物が希望を持っている・想像できず
アクィナス・精神の傾向
ルター・精神的勇気
ブロッホ:学習性希望
知性のペシミズム・意志のオプティミズム
マルセル・絶対的希望
知られている知られていないこと
カールラーナー・過激な自己放棄
基盤的希望
行為遂行的
スピノザ・不確かな喜び
スペンサー・異種混交的
表出・抑制モデル
幸福な罪過
現実からの逃避・現実への逃避
メニッポス的諷刺