ともしびをかかげて (岩波の愛蔵版 27)

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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001108279

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  • 生きる目的を探して。
    すべてを無くし、生きる目的にしてきたものも失い。
    なお生きる目的を探して。

    見つけたのは家族。


    主役は男性だけど、女性の悲しさと強さもしっかり描かれているように思います。
    本意ではないどころか、強引に妻とされ、子を持たされた女性が、それでも子を愛し、妻としての自分に存在意義を見出し生きていく。

    私はどうしていいか分かりませんでした、あの部分を読んだ時に、とにかく落ち込むしかなかった。
    私もあの時の主人公と同じように、真っ暗になった。

    そこからどう生きていくか。
    何を目的に、その過去にどう折り合いをつけて、先に歩くのか。
    結局敵と同じことを自分もして。
    それに自分はどう向き合っていくのか。

    自分の家族、か。
    自分の子、か。

    遠いなあ。


    小学校高学年なら読んでいけます。
    多分冒険もの、ファンタジーのように読むことになるでしょう。
    でも、私とは感じ方が全然違うでしょうね。
    私が大人だからこそ面白いのかもしれない、このお話しは。
    子供がどう感じるか、私はこの本を自分の中で処理するのに必死で、そこまで考える余裕ができませんでした。

  • ストーリーテリングのすばらしさもあるのだけれど、読了後に残るこの重厚感はいったい何なのだろう。指差すことができない何か。27 May 2007

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