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- Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001108279
感想・レビュー・書評
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生きる目的を探して。
すべてを無くし、生きる目的にしてきたものも失い。
なお生きる目的を探して。
見つけたのは家族。
主役は男性だけど、女性の悲しさと強さもしっかり描かれているように思います。
本意ではないどころか、強引に妻とされ、子を持たされた女性が、それでも子を愛し、妻としての自分に存在意義を見出し生きていく。
私はどうしていいか分かりませんでした、あの部分を読んだ時に、とにかく落ち込むしかなかった。
私もあの時の主人公と同じように、真っ暗になった。
そこからどう生きていくか。
何を目的に、その過去にどう折り合いをつけて、先に歩くのか。
結局敵と同じことを自分もして。
それに自分はどう向き合っていくのか。
自分の家族、か。
自分の子、か。
遠いなあ。
小学校高学年なら読んでいけます。
多分冒険もの、ファンタジーのように読むことになるでしょう。
でも、私とは感じ方が全然違うでしょうね。
私が大人だからこそ面白いのかもしれない、このお話しは。
子供がどう感じるか、私はこの本を自分の中で処理するのに必死で、そこまで考える余裕ができませんでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ストーリーテリングのすばらしさもあるのだけれど、読了後に残るこの重厚感はいったい何なのだろう。指差すことができない何か。27 May 2007