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- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001141443
感想・レビュー・書評
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この岩波少年文庫版「きつねのライネケ」は読者対象として小学5.6年生を想定しているようです。 つらつらと思い出してみるに、KiKi がその年齢層だった頃、子供のための読み物というものの大半は「勧善懲悪」「予定調和」の物語ばかりだったように思います。 そうであるだけに KiKi は読中、まるで当然の事でもあるかのように「ああ、最後にはライネケには罰が当たるんだろうなぁ」と思いながら、ライネケの口から出まかせ答弁を楽しんでいました。 ところが・・・・です。 な、な、なんとライネケは勝利を収め、ライオン王の片腕となって動物王国(?)の重鎮となってしまうなんて!!!
でもね、よくよく考えてみるとまさにゲーテさんが最後の最後に仰る言葉どおり
さてさて世の中とはこんなもの、いつの時代でも、永久に変わりないのではないだろうか。
だよなぁ・・・・・と。 とは言うものの・・・・・・。 こんな救いのない終わり方の物語が児童文学であって、いいんだろうか???とちょっと複雑な気分です。 だってこれじゃ「憎まれっ子、世にはばかる」だし、「正直者は馬鹿を見る」だし、「最後に勝つのは悪賢いヤツ」みたいじゃない・・・・・・。 (まあ、現実としてはそういう側面もなくはないけどさ・・・・・)
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