おとなりさんは魔女――アーミテージ一家のお話1 (岩波少年文庫) (岩波少年文庫 167 アーミテージ一家のお話 1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001141672

感想・レビュー・書評

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  • アーミテージ一家のおはなし。
    ことの始まりは、新婚のアーミテージ奥さんが「月曜日にはおもしろい、びっくりするようなことがおこりますように!」と魔法の石に願ったこと。
    それから二人の子どもマークとハリエットも生まれ、月曜日に起こる不思議で愉快な驚きに満ちた出来事の数々。
    エピソードのおもしろさに加え、アーミテージ一家の対応がユーモラスなのだ。

    例えば『アーミテージ、アーミテージ、お家へ飛んでいけ』では、魔法により夫妻がてんとう虫にされてしまったのに、子どもたちは「子どもふたりだけっていうのも、なかなか平和で素敵じゃないの」などと言う。
    アーミテージ氏は自分をマッチ箱にいれて会社の大事な会議に参加するようにマークに命令する。その会議とは、殺虫剤の効果の比較!
    てんとう虫のアーミテージ氏の対応はいかに?
    笑っちゃいます。

  • 岩波文庫『とんでもない月曜日』が絶版になって、待望の一冊というか連作の登場。あのアーミテージ一家の物語が、作者エイキンの遺言によってまとめられたという。今時の表現で言えば?“ぶっとんでる”(失礼)けど上品な彼らのあたりまえの日常が何とも魅力的。エブリディ・マジック?の真髄が味わえます。復刊というか新刊、ありがとう~。
    ちなみに、出だしのお話で、何で一家の月曜日がとんでもなくなったのかがわかり、今回、納得(笑)

  • 日常と魔法の世界がうまく混ざり合っていて、不思議で愉快な作品。家庭教師の幽霊のエピソードが1番印象的だった。うるっときた。

  • アーミテージ一家の退屈しない毎日。

    アーミテージの奥さんが新婚旅行で出会った魔法の石に願ったのは、素敵な家、2人の子ども、毎週月曜日の不思議と退屈しない毎日。そのおかげでアーミテージ家では毎週月曜日に不思議なことが起こります。

    巻き起こる魔法に落ち着いて対処していくマークとハリエットの姿には勇気をもらえる。両親がてんとう虫に変えられても、魔女に食べられそうになっても、2人は知恵を絞り、勇気を出して立ち向かう。それは後書きにあった著者エイキンの言葉の通り、フィクションの中で悲しみや不運を乗り越える、完全な悲劇ではない、未来に希望を感じさせる物語なのだ。

    小さい頃に読んだ「幽霊の家庭教師」に再会して嬉しい。おそらく私が読んだのは以前の『とんでもない月曜日』だと思う。

  • 一生退屈しませんように。お母さん(アーミテージ家の奥さん)のそんな願いがすべての始まり…!庭がユニコーンだらけになったりと、アーミテージさん家はとんでもないことが次々と起こるのです。

    面白いお話が詰まってたけど、翻訳がちょっと私には合わなかったのか、読みにくかったかなぁ(^^;; シリーズ化している作品なので、時期を改めてもう一度読み直したいです!

  • 978-4-00-114167-2
    C8397\680E.

    岩波少年文庫 167
    少額3・4年生以上

    お隣さんは魔女
    アーミテージー家のお話1

    2010年6月16日 第1刷発行

    作者:ジョーン・エイキン
    訳者:猪熊葉子(いのくま ようこ)
    挿絵:河本祥子(こうもと さちこ)

    作者について
    1924年~2004年
    イギリスのサセックス州ライに生まれる1950年代末から本格的な作家活動に入る。

    -------------カバー裏表紙より
    これからずっと、退屈しませんように・・・奥さんのそんな願い事がすべての始まりでした。
    魔女がお隣で幼稚園をひらいたり、庭がユニコーンでいっぱいになったり、一家にはとんでもないできごとが連発します。-----------------

    もくじ

    お話のはじまり
    火曜日のふしぎ
    おとなりさんは魔女
    冷凍カッコウ
    ハリエットの誕生日プレゼント
    こげた合唱隊
    竜の月曜日
    幽霊の家庭教師
    アーミテージ、アーミテージ、お家へ飛んでいけ

    訳者あとがき

    ---アーミテージー家のお話----
    1 お隣さんは魔女
    2 ねむれなければ木にのぼれ
    3 ゾウになった赤ちゃん
    -------------------------------

    訳者さんも、著者さんも素晴らしい人なのに
    今回はあまり楽しめずに残念です。
    また、別の機会に読めば楽しめるかもしれません。

  • 面白かった~。
    お隣さんに魔女がいる話かと思ったら、短編集でそのうちの1つのタイトルだった。

    「とんでもない月曜日」のタイトルだけは聞いたことがあったけれど、そっちはシリーズの抜粋で、新しく出た3冊がこの一家の話をまとめたものだとか。

    1週間のうちで月曜日かそれ以外の日には何かとんでもないことが起こって退屈しないで過ごせるように、と願った夫婦とその子供たちの話。

    不思議なことが起こっても慌てずしっかり対処する一家。
    幼稚園で魔法を教えていたり、ユニコーンを飼うのに許可証が必要だったり、魔法の本の書評を書いたりと、魔法があっても不思議には思わない人々の世界ではある。

    「ハリエットの誕生日プレゼント」でマークが魔女の屋敷の中で手に掴んだ、ハリエットの誕生日プレゼントに見つけたものが何なのか気になる。
    「小さい男の子がそんなものをもっていることはめったにない」、「マークのような若い子がそんなものをもっていることはなんと幸運なことだろう」、「みんな若いときにはそれがほしいと思っていた」、「ハリエットもほしがっていた」。
    なんなのだろう…。

    「竜の月曜日」は現実と夢の境界が曖昧で不思議。

    空想って素晴らしい。
    エイキンの話はやっぱり好きだ。

  • 「石さん、どうかわたしがこれから先ずっと、たいくつしないですむようにしてください。」新婚旅行先で拾った小石にお願いをした奥さん。それからというものアーミテージー一家はいつも(たいてい月曜日に)不思議な出来事でいっぱい。魔法使いに幽霊、ドラゴン、ユニコーン・・・けれど一家にとっては当たり前。息子のマークと娘のハリエットは小さい頃からお隣さん(魔女)が開く幼稚園に通っているので、驚くどころか自分たちも魔法が使えます。思いきり空想の世界を楽しめる子ども時代に出会いたい一冊です。ただ、言葉運びやストーリーが少しわかりにくくて引っかかりました。例えば突然お手伝いさんの名前が出てきたり、ハリエットの誕生日プレゼントが最後まで書かれていなかったり・・・含みを持たせる感じが良いのかもしれませんが、私には説明不足のように感じてしまいました。他の本よりも能動的にちょっと努力して読まなければなりませんでした。大人の視点なのでしょうか。

  • 私は、あまり入り込めなかった…。そもそも魔法が苦手だからかも。続きの2巻、3巻もあるけれど読むか迷い中。でも宝島みたいなこともあったしなぁ。

  • ブクログを始めるちょっと前くらいに読んだ気がする。三冊目も出たみたい。

    家庭教師の先生が、教え子を心配するあまり成仏できずにいた話が好きだ。

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