- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001142488
作品紹介・あらすじ
首にかけていれば、どしゃぶりの雨でもぬれない「しずくの首飾り」、さばくの駅ではたらく駅員たちが旅に出る「三人の旅人」など8編。自由奔放な空想が楽しい短編集。[解説・東直子]
感想・レビュー・書評
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覚えていた通り、魔法と想像力に満ちた素敵なお話がたくさんでした。
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短編集。
軽妙でユーモアあふれるファンタジー。
語りで聞いてみたくなるおはなし。
文庫初版ラストのページの文章に脱落あり。
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表題のしずくの首飾り、首にかけていればどしゃぶりの雨でも濡れないっていうのが大好きな話ですね。
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大人だからこんなファンタジックなことは実際に起こらないって分かってるけど、引き込まれる。
読んでいて心地よくなってくる。
魔法が使えたり空を飛べたりできたらいいのになぁ。久しぶりにそう思った。
いつか声に出して子供に読み聞かせたい。 -
2020年1月13日(月・祝)に大阪市立淀川図書館で借り、同日読み始めて15日(水)に読み終える。
小学校の国語の教科書で読んだ記憶のあった作品がこの本に収められいる「三人の旅人たち」だということをネットで調べて知り、借りた。創作している、というほど大げさなものではないのだけど、断片的に書きしたためている物語がこの作品の世界観と似ているように思ったので読んでみたところ。
この本に収められているほかの作品も含めてジョーン・エイキンの作品は夢があってよい。猪熊葉子さんの翻訳のよさもあるのだろう。機会があればほかの作品も読んでみたい。 -
短編8作。
とても楽しい。
いつの時代も色あせないキラキラした輝きがそこにあるね。 -
児童文学作家として有名で、本は必読書のように、どのブックリストでも目にはしていたエイキンの「しずくの首飾り」
一度手に取ったものの、読まなくてはーという義務感から以前は楽しめず読み切れずじまい。
今回、語りで「しずくの首飾り」を聞く機会があり、その色彩豊かで楽しい世界に魅了され、文庫版も出たということで手に取ると、不思議で日常から解放される楽しさを味わうことができた。
昔話のような繰り返しがあり、ストーリーはシンプルだけど、一粒増えるたびに水を操る力が増えるしずくの首飾りや、空のかけらを一緒に練り込んだ空飛ぶパイ、イースト入りのミルクを飲んで大きくなったネコ、卵から生まれた一本足の家…想像が膨らむものが登場し、読み終わったあとは楽しい世界に行って返ってきた満足感がある。
とりわけしずくの首飾りは雨つぶがぶら下がるキラキラした首飾りやアラビアのお姫様がもらう美しい贈り物(歌を歌う花、クモの糸でおった銀の服、桃色の貝殻でできたボート)など想像するのが楽しかった。小学1年生も聞いてくれた。
文庫版には歌人の東直子さんのあとがきがあり、優しくて素敵だった。
「物語が展開していくときのその情景描写、そしてイメージの美しさ、楽しさに、圧倒される。」
「辛い現実からふと頭を上げて、空にむかって鼻歌をうたうと、心が楽になることがある。そんなふうに、心をふっと別の世界に誘い、和ませてくれる、音楽のようなファンタジーなのだと思う。」
という文章がぴたりと私に響いた。
こんなにも自由な世界があることを忘れたくないと思う一冊。昔の作品だけど、全く古びれない世界。 -
ちょっと不思議な、短いお話集。ふと足を踏み入れてしまいそうな、隣人のようなファンタジー。影絵風の美しい幻想的な挿絵も、世界観を裏打ちしてくれる。対象年齢:小学3・4年以上となっているが、幼い頃の感受性で読んだなら本当に惹き込まれた作品だろうと感じられて、少し悔しい気もしたり…