はてしない物語 (下) (岩波少年文庫 (502))

制作 : Michael Ende  上田 真而子  佐藤 真理子 
  • 岩波書店
3.93
  • (198)
  • (125)
  • (221)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 1351
レビュー : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145021

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 30年ぶりの再読。30年前に購入した単行本は大きくフォントも読みにくかったため、岩波少年文庫で読了。
    下巻に入り読むスピードがやや失速してしまいました。バスチアン、アトレーユ、フッフールの関係がモヤモヤ。アウリンを授けたまま会えなくなる幼心の君もどうかと思うよ…。元帝王の都とか、ファンタージエンの悪意さえ感じたのは穿ち過ぎかなぁ?
    それでもやはりアトレーユが全てを引き受けた場面は感動したし、現実世界でバスチアンが父親と再会できた時には心底ホッとしました。
    やっと読めたという気持ちと、読み終えちゃったという気持ちが混ざって、なんとも言えない余韻に浸っています。

    • だいさん
      モモは再読しないのですか?

      最近のレビューいくつか読ませていただきました。おもしろかったです。
      モモは再読しないのですか?

      最近のレビューいくつか読ませていただきました。おもしろかったです。
      2015/02/28
    • はこちゃんさん
      お返事が大変遅くなり申し訳ありません。『モモ』再読しています。評価の高い『モモ』ですが、個人的にはちょっと説教くさくて(^^;、私はこちらの...
      お返事が大変遅くなり申し訳ありません。『モモ』再読しています。評価の高い『モモ』ですが、個人的にはちょっと説教くさくて(^^;、私はこちらの方が好みです。エンデ自体が説教臭いと言う人もいますけどね(^_-)-☆
      2017/11/23
  • 子供が読んでも大人が読んでも最高と思う一冊。
    本の中に入り込んだバスチアン少年の冒険と、行きつく先。
    何度読んでも面白い。本の魅力というものを思い知らせてくれる。
    エンデはいいなぁ。
    やっぱり文庫じゃなくて「あかがね色の表紙」のやつを買えば良かった。

  • メタファンタジーの傑作。異世界であるファンタージェンの人々や、現実世界の人間であるバスチアンだけでなく、この本の読者すら巻き込んだメタ構造には驚いた。物語は大きく前半と後半でわかれており、前半はよくある普通のファンタジーであるけど、後半になると話も雰囲気も一転し、先が読めない。また心理描写が巧みで、主人公であるバスチアンの心境の変化が嫌というほど伝わり、ファンタジー小説であるだけでなく、主人公が経験を積んで成長していくジュブナイル小説という側面もある。


    ファンタジーエンの物語は膨大で、「けれどもこれはまた別の物語」とだけ書かれ、最後まで語られなかったショートエピソードも多い。けれどこれらの話に、最後に意味を持たせた展開には、痺れた。

  • 子供のころ、この映画を当時のVHSやロードショーで何度も見た。原作とは違う箇所がいくつかあったが、とにかくじっくりファンタージェンの世界を思い浮かべながら読み進めた。
    友も仲間も武器も記憶さえも失って転げ落ちるように堕ちていく。富や名声を得たのに何も満たされない。不満ばかりが募り周りに当たり散らしてそれでも気が晴れないからさらに孤立していく。さいごに残った欲求は「誰かを愛したい」という心の欲求。まだ心が幼いバスチヤンにはそこにたどり着くまでに多くの代価を払ってしまった。
    これは現実の、さらには現代社会でもありうること。もしかしたらこのはてしない物語には誰もが教訓として受けるべく真理が書かれているのかもしれない。

  • バスチアンの成長をおばさまのように見守る、「はてしない物語」の後半でした。
    アトレーユとの友情は非常に美しく、生命の泉の章はとてもお気に入りの場面です。
    正直、調子に乗るバスチアンのことを「痛いやつ」と思って見下していましたが、アイゥオーラおばさまの章からは何故かバスチアンのことがとても愛おしく思えました。
    はてしない物語、もう一回だけ

  • 昔はバスチアンの視点でバスチアンと共にファンタージエンを旅したけれど、
    今回アトレーユにとても感情移入してしまった。
    いってしまえばアウリンによって得た、バスチアンの勇気や力というのは
    チートだ。
    緑の肌族として様々な掟の中で生き、旅の中で様々な艱難辛苦を乗り越えてきたアトレーユのそれとは全く質が異なるのである。
    バスチアンのやり残したことを何もかも引き受けて、元の世界に彼を帰す
    アトレーユという少年の懐の深さに心打たれる。
    そして、何度読んでもアイゥオーラおばさまは印象深い。

  • 小学生の頃に読みました。当時のわたしにとっては辞書のように厚い本で、完読するのに必死で余裕を持って物語を噛みしめることができなかったのですが、インパクトのあまりの強さに、今でも物語の内容や登場人物、この本を読んでいた時のシチュエーションまでしっかりと覚えています。あれから随分と時間が経ちましたが、まだ一度も読み返せていないので、機会を伺って時間のある時にじっくりと読み直したいです。成長した自分が何を思うのか、楽しみ。

  • 思いがけずな展開。
    まさか、単に願いをかなえていい思いするだけの話とは思っていなかったが。

    デブでかっこ悪かった自分も、
    気弱で臆病だった自分も、
    いじめられた嫌な思い出も、
    忘れてしまって何の不都合があるのか・・。

    願いごとをかなえるたびに、どんどん記憶をなくしていくバスチアン。
    英雄のようにあがめられるうち、バスチアンの自我は肥大していく。
    しかしそのまま進めば、そこには廃人としての道が待っていた。
    過去がなくなってしまったものには、未来もない。
    年もとらない、時間もとまってしまう。もう変われない。

    ファンタージエンから帰って来れなかった人もいるんだもんなぁ。
    いやー、子どもに読ませるにはけっこうブラックですよね(笑)
    幼ごころの君も、美しくて何もかもを包み込むような包容力があって・・・
    だけじゃない一面があることが怖いってば。

  • さて、いよいよファンタージェンの世界に飛び込んだバスチアンですが、何でも自分の望みがかなえられるアウリンを使い、ファンタージェンの物語を作っていきますが・・そこには思わぬ副作用が・・

    ファンタージェンを救ったバスチアンでしたが、今度は、ファンタージェンに争いと混乱を招いてしまう。

    かっこいい容姿と、力と、勇気と、すべてを手に入れたバスチアンでしたが・・本当に求めているものは何だったのか

    人間の望みは果てしないですが、結局のところは“愛し、愛されること”が必要なんだな、と、考えさせられるストーリーです。

    エンデさんも出口がどこにあるのかわからず書き進めていったといいます。
    まさにこの物語は、ファンタージェンからの贈り物、そして、欲望を追い求める人間への警告ではないでしょうか?

  • 後編。
    「けれどもこれは別の物語、いつかまた、別のときにはなすことにしよう」
    このフレーズが気になってしようがない。

    ちなみにエンデは1995年8月まで生きた。[more]
    本作が刊行されたのは1979年。
    エンデは晩年、訳者の佐藤真理子さんと結婚している。



    【読書メモ】
     物語は新しくても大昔のことを語ることができるのです。過去は、物語と共に成立するのである。 p63

     全ファンタージエンが、忘れられた夢の基盤の上にあるのだ。 p365

     世の中には悦びの形は何千何万とあるけれども、それはみな、結局のところたった一つ、愛することができるという悦びなのだと。愛することと悦び、この二つは一つ、同じものなのだ。 p390 


    【目次】
    M 夜の森
    N 色の砂漠ゴアプ
    O 色のある死グラオーグラマーン
    P 銀の都アマルガント
    Q 勇士ヒンレックの竜
    R アッハライ
    S 旅の一行
    T 目のある手
    U 星僧院
    V エルフェンバイン塔の戦い
    W 元帝王たちの都
    X アイゥオーラおばさま
    Y 絵の採掘坑
    Z 生命の水

全121件中 1 - 10件を表示

はてしない物語 (下) (岩波少年文庫 (502))のその他の作品

はてしない物語 下 (岩波少年文庫) Kindle版 はてしない物語 下 (岩波少年文庫) ミヒャエル・エンデ

ミヒャエル・エンデの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
宮部 みゆき
ミヒャエル・エン...
荻原 規子
有効な右矢印 無効な右矢印

はてしない物語 (下) (岩波少年文庫 (502))を本棚に登録しているひと

ツイートする