シェイクスピア物語 (岩波少年文庫 546)

  • 岩波書店
3.54
  • (9)
  • (15)
  • (29)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 202
感想 : 30
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001145465

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シェイクスピアの戯曲をラム姉弟がダイジェスト版のようにまとめたのが、この『シェイクスピア物語』らしい。

    自分はシェイクスピアが作者の名前なのか、作品のタイトルなのかわからないくらいのあやふやな知識しか持っていなかったので、大変勉強になった。
    『ヴェニスの承認』『リア王』『マクベス』『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『オセロ』などなど、タイトルだけは知っているけど内容はわからない。そんな作品のあらすじを知ることが出来た。

    話の流れはなんとなく把握できた。でも登場人物たちの心境はよくわからないままだった。何故こんな簡単に人が死んでしまうんだろう、どうして誰も男装した女性を見抜けないんだろう、とか疑問点は多い。

    嫉妬心や猜疑心に苦悩する貴族や王族たち。
    皆思い立ってから結婚するまでが早すぎるし、勘違いで死に過ぎている。もうちょっと落ち着いたほうがいい。

    ---------------------------------------

    ”Fair is foul, and foul is fair”
    "きれいは汚い、汚いはきれい"
    よく耳にする文言だけど、これが『マクベス』からの引用だったことを初めて知った。学びを得たぜ。

  • シェイクスピア物語読了

    戯曲が苦手でこれまで敬遠してきた、シェイクスピア。岩波少年文庫のこちらの作品は、ラム姉弟が小説化したものをさらにダイジェスト化しているので、読みやすい。ざっくりシェイクスピアの代表作を読みたい方にもおすすめ。

    ロミオとジュリエット、オセロ、ハムレット、リア王、マクベス、ヴェニスの商人などの11編収録。

  • いくつかの喜劇、悲劇が簡潔にまとめられていて、小学校高学年なら理解できそう。
    確かに長い戯曲をいちいち読むより手っ取り早くシェイクスピアを勉強できる。

    (でも記憶力の衰えたわたしには、似たような話が多くて、もともと知っていたもの以外は読んだ端から粗筋を忘れてしまいそう。キャラクター名だけが記憶に残るようなかんじ。)

    ハムレットにフォーティンブラスがいないなど、キャラクターもばっさり整理されている。

    それはまあいいんですが、、、
    何より気になったのは、訳者の古風な日本語。

    わからんちん
    お追従(=お世辞?)
    御の字

    訳者の生年を見てナルホドと思ったけれど、これが子供用に最適かと言えばなんとも言えない。
    むしろ、私が大人になってから読んでいるから、こういう表現が気になってしまうのかもしれないけど。

  • 図書館の端末で「マクベス」で検索したら、この本がリストに。ちょっと読んでみたくなった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722785


    「ハムレット」「リア王」など、シェイクスピアの作品を知っておきたい。
    でも戯曲はちょっと難しい…と感じた人はこちらを読んでみてください。
    物語の流れを理解しやすい表現になっています。

  • 初心者向けシェイクスピアという感じ。シェイクスピアに興味を持っても、いきなり戯曲は難しい…という人に、是非お勧めしたい。ラム姉弟の原典から、有名どころ11編が選ばれているが、四大悲劇が含まれているのが嬉しい。何となく悲恋物語『ロミジュリ』なら知っている、という人は多いと思うが、この本くらいの内容は知っていて欲しい。読みやすいが、筋を押さえた内容になっている。やや現代風過ぎる翻訳もなくはないが…

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/722785


    「ハムレット」「リア王」など、シェイクスピアの作品を知っておきたい。
    でも戯曲はちょっと難しい…と感じた人はこちらを読んでみてください。
    物語の流れを理解しやすい表現になっています。

  • 魔法が物語りを深刻な状況にしながらも人間味ある現実的な方法で問題を解決する所に共感しました。喜劇と悲劇があり、喜劇に心暖まり·悲劇に現実は残酷な一面もある(正しくても殺されてしまう)ことを思わせる展開でとても面白かったです。

  •  戯曲は何冊か新潮文庫のものを読んでいるが、あらすじをすぐ忘れてしまうので本書でざっくり掴む。未読だった「ヴェニスの商人」以外の喜劇も読めてお得な気分。わかりやすさのため登場人物などかなり絞られているが、それでも「十二夜」など少し混乱した。
     戯曲は視覚情報がないのに、覚え切る前に次々と登場人物が増えることが読みにくくさせている一因かも。「夏の夜の夢」は駆け足で読むと何してんの?って話だった。中でもやはり「ロミオとジュリエット」の面白さは群を抜いている。次点「マクベス」「ヴェニスの商人」「リア王」。

  • シェイクスピアの人間観察は深い

全30件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

(Charles Lamb)
1775-1834。イギリス・ロンドンのエッセイスト。筆名エリアElia。82-89年クライスト学院に在学。89-1825年、南海商社のちに東インド会社に勤務。96年、友人コールリッジのPoems on Various Subjectsにソネット4編を収める。98年、彼の詩のなかで最も有名な ’The Old Familiar Faces’ を含む詩集Blank VerseをCharles Lloydと出版。1807年、姉メアリイと『シェイクスピア物語Tales from Shakespeare』刊行。London Magazine誌のスタッフとして寄せたエッセイを、23年に『エリア随筆集(Essays of) Elia』、33年には『続エリア随筆集The Last Essays of Elia』として刊行する。
95年末から翌年初めまで、失恋の悲しみから入院。96年、姉メアリイは発作から母親を刺殺。チャールズは、この姉の保護に献身して生涯独身を通し、姉もまた弟チャールズに報いた。

「2022年 『エリア随筆抄【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

チャールズ・ラムの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×