ブルーカーボンとは何か 温暖化を防ぐ「海の森」 (岩波ブックレット 1067)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002710679

作品紹介・あらすじ

気候危機と海洋環境の危機、私たち人類が直面するこの二つの大きな危機の進行に歯止めをかける切り札として、世界的に熱い注目が集まるブルーカーボン。藻場などの「海の森」は陸上生態系の最大一〇倍ものCO2を吸収・貯留する。そのしくみや可能性、海の豊かさを守り育てることの大切さとその身近な取り組みなどを徹底解説。

感想・レビュー・書評

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  • 気候変動。脱炭素、のことが全くわからない人には少し難しいけど、環境について学んでいる、仕事で関わっている人が最初に読むにはとても良い本です。官公庁の資料と学術誌くらいしかない中で最低限の前提を理解するのにとても適しています。

  • ブルーカーボンとは何か: 温暖化を防ぐ「海の森」。枝廣 淳子先生の著書。気候危機と海洋環境の危機。温暖化問題と環境破壊問題。気候危機と海洋環境の危機、温暖化問題と環境破壊問題を解決するにはブルーカーボンが必要。ブルーカーボンを通じて気候危機と海洋環境の危機、温暖化問題と環境破壊問題を解決することが人類の未来につながる。

  • ブルーカーボンとは「海洋生物によって隔離あるいは貯留された炭素」と一般的には定義されている。ブルーカーボン生態系の1ヘクタール(10000㎡)当たりの土壌炭素貯留量は、陸上生態系の最大10倍と言われる。しかも100年、1000年といった長期の単位で貯留でき、山火事や土砂崩れ、不適切な伐採にあうといったリスクがほとんどない。周囲を海に囲まれた日本ではあるが、いまだブルーカーボンに関する認識はあまりにも低いと言わざるを得ない。そうしたブルーカーボンがさらに有効な環境政策として広がっていくことを願ってこの書は生れたといえる。

  • 【請求記号:519 エ】

  • 519.4||Ed

  • 【新着図書紹介】海の森で地球温暖化を防ぐ;

  • 開発目標14:海の豊かさを守ろう
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50297873

  • [鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]
    https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC16682509

  • ブルーカーボンについてかなり理解できた。自分が暮らしている街のゼロカーボンの取り組みを調べたら、ブルーカーボンについて何も触れてなかった。海のある街なのに。

  • 海藻類

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著者プロフィール

大学院大学至善館教授、有限会社イーズ代表取締役、株式会社未来創造部代表取締役社長、幸せ経済社会研究所所長、環境ジャーナリスト、翻訳家
東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。『不都合な真実』(アル・ゴア著)の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、企業のCSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動きを発信。持続可能な未来に向けて新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンスを高めるための考え方や事例を研究。「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
心理学を基にしたビジョン作りやセルフマネジメント術で一人々々の自己実現を手伝うと共に、システム思考やシナリオプランニングを生かした合意形成に向けての場作り・ファシリテーターを、企業や自治体で数多く務める。教育機関で次世代の育成に力を注ぐと共に、島根県隠岐諸島の海士町や徳島県上勝町、宮城県気仙沼市、熊本県南小国町、北海道の下川町等、意志ある未来を描く地方創生と地元経済を創り直すプロジェクトにアドバイザーとして関わる。

「2023年 『答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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