ブルーカーボンとは何か 温暖化を防ぐ「海の森」 (岩波ブックレット 1067)

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  • 岩波書店 (2022年9月6日発売)
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ブルーカーボンとは「海洋生物によって隔離あるいは貯留された炭素」と一般的には定義されている。ブルーカーボン生態系の1ヘクタール(10000㎡)当たりの土壌炭素貯留量は、陸上生態系の最大10倍と言われる。しかも100年、1000年といった長期の単位で貯留でき、山火事や土砂崩れ、不適切な伐採にあうといったリスクがほとんどない。周囲を海に囲まれた日本ではあるが、いまだブルーカーボンに関する認識はあまりにも低いと言わざるを得ない。そうしたブルーカーボンがさらに有効な環境政策として広がっていくことを願ってこの書は生れたといえる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海洋資源・海洋生物
感想投稿日 : 2023年8月1日
読了日 : 2023年6月23日
本棚登録日 : 2023年8月1日

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