- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003101124
感想・レビュー・書評
-
表題のエッセイは、作家の内省的な思考の結露だが、明治150年経た今でもうなってしまうほどの読みごたえはある。当時からめんどうくさい読者はいたのだな。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初は書斎の中での話なのかなと思いましたが、案外そうでもなかったです。有名、無名に関わらず色々な人が出てきましたが、短命な人もそれなりにいたのが少し悲しかったです。明治時代ということを考えると仕方のないことかもしれませんが。
-
夏目漱石のエッセイ。
夏目漱石ってかたい人だと思っていたけど、実はすごく素敵なひとだったんだと感じた作品☺ -
表紙のあるものが、新潮とこれしか見当たらなかったが、私が読んだものは岩波であったように思う。
私はこの作家の書くものがなべて好きだ。
胃弱で、おそらく心痛から意を痛めたと推察される彼は、おそらくあの時代を集約した「近代人」のはしであり、それを文筆と言う形で表に現した数少ない人物の一人だった。
或いは、江戸を引きずり、或いは日本を否定し、或いは困惑のうちに影響を整理しきれず、西洋と日本を周知した上で、自己分析までをなして見せ、東洋を失わなかった彼の、その視線の鋭さと優しさに時折感嘆する。
私は彼の著作が好きだ。
彼の書くものは、ひかりもやみも含めて、とてもやさしい。 -
油まみれの猫が漱石の原稿用紙の上に寝そべってしまったシーンがなんとも言えなくおかしいです。
-
旅行に行く時に持っていく一冊