硝子戸の中 (岩波文庫 緑 11-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101124

感想・レビュー・書評

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  • 表題のエッセイは、作家の内省的な思考の結露だが、明治150年経た今でもうなってしまうほどの読みごたえはある。当時からめんどうくさい読者はいたのだな。

  • 最初は書斎の中での話なのかなと思いましたが、案外そうでもなかったです。有名、無名に関わらず色々な人が出てきましたが、短命な人もそれなりにいたのが少し悲しかったです。明治時代ということを考えると仕方のないことかもしれませんが。

  • 夏目漱石のエッセイ。
    夏目漱石ってかたい人だと思っていたけど、実はすごく素敵なひとだったんだと感じた作品☺

  • 表紙のあるものが、新潮とこれしか見当たらなかったが、私が読んだものは岩波であったように思う。

    私はこの作家の書くものがなべて好きだ。
    胃弱で、おそらく心痛から意を痛めたと推察される彼は、おそらくあの時代を集約した「近代人」のはしであり、それを文筆と言う形で表に現した数少ない人物の一人だった。
    或いは、江戸を引きずり、或いは日本を否定し、或いは困惑のうちに影響を整理しきれず、西洋と日本を周知した上で、自己分析までをなして見せ、東洋を失わなかった彼の、その視線の鋭さと優しさに時折感嘆する。

    私は彼の著作が好きだ。

    彼の書くものは、ひかりもやみも含めて、とてもやさしい。

  • 油まみれの猫が漱石の原稿用紙の上に寝そべってしまったシーンがなんとも言えなくおかしいです。

  • 旅行に行く時に持っていく一冊

著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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