- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003119518
感想・レビュー・書評
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p.2021/6/7
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茨木のり子の詩を読むのに,構えはいらない.そこに差し出された作品を,素手で受け取り,素直に読んでみるに限る.意味不明な部分はない.とても清明な日本語で書かれている.ときには明解に過ぎ,謎がなさすぎると,不満を覚える人もいるかもしれない.けれど,この詩人の詩が威力を発揮するのは,おそらく,読み終えたのち,しばらくたってから.言葉が途絶えたところから,この詩人の「詩」は,新たに始まる.遅れて広がる感慨があり,それは読後すぐのこともあれば,何十年か先に届く場合もあるだろう. (出版社HPより) -
<学生選書コメント>
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18/11/27。
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分かりやすい言葉で普遍的な思いが書かれている……のだと思う。「歳月」とそれ以外で全く違っている。父子家庭の娘によくある夫の愛し方をしているんじゃなかろうか。戦争の影響も時折垣間見えるがそれも時代、とさらっと流してしまう<公>の部分で詩が形作られている。父の死も夫の死も戦争に青春時代を潰されたのも彼女の<私>の中には多大にあったろうに、それが霞みがかってるのは、それこそ彼女が他者に倚りかからないからなんだろう。
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偶然どこかで見かけた「自分の感受性くらい」を探して、ようやく手にすることができました。
谷川俊太郎さんが選ばれていて、解説にかえて、まで最後までじっくり楽しめました。
「自分の感受性くらい」を読むと、毎回涙が出てきます。
2016.03.13 -
”子どもの頃と少しも違わぬ気性が居て
哀しみだけが ずっと深くなって ”
わかりやすく、歯切れの良い言葉の重なりは
茨木氏の生き方そのもの。
スッと立つ1本の樹木のようだ。 -
久々に詩集を一冊。
ずっと好きだった「自分の感受性くらい」
哀しさと勇気の「わたしが一番きれいだったとき」
力強い「ぎらりと光るダイヤのような日」
耳に心地いい「波の音」に幾年巡る「さくら」。
誇り高い「寄りかからず」
母なる星をうたった「水の星」
愛と不在の「夢」「一人のひと」「歳月」、
そしてアムネスティに送った「灯」・・・
詩人ってすべての事物をたたえ、勇気づけてくれるんだろうな。 -
谷川俊太郎選だったので、谷川俊太郎の詩集に続けて読んだ。10代、20代の頃は女性作家の感性に共感出来ることが少なかったが
今となっては、かなり心に響くものがある。
この本には遠慮なく付箋をつけまくって、何かある度に開くことにしている。どの本よりも今一番読み返してる作品。