茨木のり子詩集 (岩波文庫)

制作 : 谷川 俊太郎 
  • 岩波書店
4.13
  • (65)
  • (60)
  • (32)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 1415
感想 : 88
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003119518

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • p.2021/6/7

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00602435


    茨木のり子の詩を読むのに,構えはいらない.そこに差し出された作品を,素手で受け取り,素直に読んでみるに限る.意味不明な部分はない.とても清明な日本語で書かれている.ときには明解に過ぎ,謎がなさすぎると,不満を覚える人もいるかもしれない.けれど,この詩人の詩が威力を発揮するのは,おそらく,読み終えたのち,しばらくたってから.言葉が途絶えたところから,この詩人の「詩」は,新たに始まる.遅れて広がる感慨があり,それは読後すぐのこともあれば,何十年か先に届く場合もあるだろう. (出版社HPより)

  • <学生選書コメント>

  • 18/11/27。

  • 分かりやすい言葉で普遍的な思いが書かれている……のだと思う。「歳月」とそれ以外で全く違っている。父子家庭の娘によくある夫の愛し方をしているんじゃなかろうか。戦争の影響も時折垣間見えるがそれも時代、とさらっと流してしまう<公>の部分で詩が形作られている。父の死も夫の死も戦争に青春時代を潰されたのも彼女の<私>の中には多大にあったろうに、それが霞みがかってるのは、それこそ彼女が他者に倚りかからないからなんだろう。

  • 偶然どこかで見かけた「自分の感受性くらい」を探して、ようやく手にすることができました。
    谷川俊太郎さんが選ばれていて、解説にかえて、まで最後までじっくり楽しめました。

    「自分の感受性くらい」を読むと、毎回涙が出てきます。
    2016.03.13

  •   ”子どもの頃と少しも違わぬ気性が居て
       哀しみだけが ずっと深くなって ”
    わかりやすく、歯切れの良い言葉の重なりは
    茨木氏の生き方そのもの。
    スッと立つ1本の樹木のようだ。

  • 久々に詩集を一冊。

    ずっと好きだった「自分の感受性くらい」
    哀しさと勇気の「わたしが一番きれいだったとき」
    力強い「ぎらりと光るダイヤのような日」
    耳に心地いい「波の音」に幾年巡る「さくら」。
    誇り高い「寄りかからず」
    母なる星をうたった「水の星」
    愛と不在の「夢」「一人のひと」「歳月」、
    そしてアムネスティに送った「灯」・・・

    詩人ってすべての事物をたたえ、勇気づけてくれるんだろうな。

  • 谷川俊太郎選だったので、谷川俊太郎の詩集に続けて読んだ。10代、20代の頃は女性作家の感性に共感出来ることが少なかったが
    今となっては、かなり心に響くものがある。
    この本には遠慮なく付箋をつけまくって、何かある度に開くことにしている。どの本よりも今一番読み返してる作品。

全88件中 61 - 70件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
ガブリエル ガル...
ヨシタケ シンス...
J・モーティマー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×