リチャード三世 (岩波文庫 赤 205-7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003220573

感想・レビュー・書評

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  • 「リチャード三世」と「倫敦塔」

  • 醜く生まれた体を呪い、言葉一つで次々と周りを陥れ、王の座を得たグロスタ公リチャード3世。
    罵詈雑言のオンパレード。こんな嫌なやつはいないのに、昔の文章だからか、まるで音楽のように美しくさえ聞こえることも。
    リチャード以外にも、マーガレットの呪いの言葉、戦時の天幕の夢に現れた亡き者にされた人々の言葉も印象に残る。
    この本は木下順二訳だが、他の訳も是非読んでみたい。
    舞台版はACTシアターで、リチャードは古田新太さん。後々まで心から離れない舞台でした。

  • 薔薇戦争末期。エドワード4世の統治下のイングランド。自らの容貌にコンプレックスを持ち野心を膨らませるエドワード4世の弟グロスター公リチャード。兄であるクラレンス公ジョージを罠にはめ殺害し周囲の人間たちを徐々に殺害していく。ヘンリー6世の息子の妻であったアンへの求婚。ジョージの遺児たちの殺害。王位に上り詰めたグロスター公リチャード。リチャード3世となったグロスター公に反旗を翻す諸侯たち。薔薇戦争の終結。

  • 般教の文学、シェイクスピア、
    かなり面白い授業でした。

  • 人物名が覚えられなくて、あれ、これ誰だっけとなるし、歴史を知らないから背景もわからない。シェイクスピアの作品に中でも、格調高さなら「ハムレット」があるし、話の筋の面白さなら「リア王」がある。だから単に戯曲を読むだけならそんなに飛び抜けて面白いわけじゃないと思う。

    でも、上演されたものを観るのなら、あるいは自分で演じたり自分で演出するのなら、間違いなくこれが一番面白そう。役者や演出家しだいで全く違う作品がいくつもできあがりそう。それは主人公グロスタ公の人物造型ひとつで作品の雰囲気が決まるようの思うから。天才的な策略家か、絶対的な悪か、たまたま頭一つ抜けてしまった小悪党なのか、屈折した想いを権力に求める男なのか、解釈は広くできて、役者や演出家の数だけいろんなグロスタ公ができあがる。そのぶん演技力・演出力は相当に求められるだろうけど、それがぴたっとあった時にはきっとすごいものができるんだろうと思う。

  • シェイクスピアってもっと難しいと思ってた。
    ちょっと展開が強引なところもあったけど、セリフにテンポがあって、世界にどっぷり浸れました。

    王妃マーガレットが舞台後方でツッコミ入れまくるところと
    亡霊たちが「この世に思いを絶って死ね」と連発するシーンは
    実際に劇として観てみたい。
    (10.05.01)


    図書館。
    (10.04.29)

  • シェイクスピアならではの華麗な言葉のやりとりが存分に楽しめる。リチャードの悪党っぷりも魅力だ。

  • 2004年8月25日。

  • 悪逆非道のグロスター公リチャードの、手段を選ばぬ栄達と転落。
    日本では市村正親さんの当たり役。

  • 次から次へと悪巧みを生み出せるあなたをある意味尊敬します。

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著者プロフィール

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

「2019年 『ヘンリー五世 シェイクスピア全集30巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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