高慢と偏見 上 (岩波文庫 赤 222-1)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003222218

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!そりゃ、訳は古臭くて、褒めてるか貶してるかの読み取りも難しいことも多いけど、いろんな人のだめっぽいところは十分に伝わるし、なにより構成として、上巻の終わりにダーシーさんの手紙が来て、ぐぐぐーーって話が面白くなって終わるから、いい印象です。後半も楽しみ。

  • ベネット家の5人姉妹をめぐる婚活の物語。女性同士のマウンティング(幸せの自慢大会)が、いやというほどいやらしく描かれている。階級差別のなかで、エリザベスとダーシーが「高慢と偏見」をこえて、結ばれていく。父ベネットや従兄弟のコリンズなど、個性的な登場人物のコメディリリーフも見もの。リディアの軽率は、強い殺意を誘う。翻訳は硬いが、原作に忠実で、オースティンの知性あふれる皮肉なユーモアセンスをよく伝えていると思う。

  • 【明眸,辱い,優握】

    岩波文庫で『高慢と偏見』を読んでいたら,新字新仮名版であるにもかかわ
    らず,国語辞書の助けを借りる必要がある語が三語も出てきました。

    〇 一対の明眸(第6章)
    〇 恩顧を辱うすることになったのです(第13章)
    〇 優握なおほめの言葉(第14章)

    【明眸】は原文にあたるのが簡単です。(原語の方が易しい?)
    I have been meditating on the very great pleasure which a pair of fine eyes in the face of a pretty woman can bestow."
    http://www.gutenberg.org/ebooks/1342

    【辱う】
    かたじけな・い【忝い・辱い】

    形かたじけな・し(ク)
    (元来は、容貌の醜い意を表す語であったらしい)

    1)恥かしい。面目ない。日本霊異記[中]「こころに―・くおもほてりし耳
    熱し」

    2)(過分の恩恵や好意を受けて)身にしみてありがたい。源氏物語[桐壺]
    「―・き御心ばへの、たぐひなきを頼みにてまじらひ給ふ」。「御親切
    ―・く存じます」広辞苑第六版より引用
    なお,【優握(ゆうあく)】は略。
    しかし,明眸(めいぼう),優握では朗読に向かない。

  • 「お前の姉さんは、失恋してるんだね。僕はめでたいことだと思っているよ。女の子は、結婚がなによりもお好きだが、たまにはちょっと失恋するのも、わるくないと見えるね。失恋すれば、なにかかにか考えさせられるし、仲間よりはなんとなく偉そうに見えるものね。お前の番はいつまわってくるのかね? いつまでもジェーンに負けていたんじゃ、お前もやりきれんだろう。さあ、お前の番だよ。メリトンには、国中の若い娘たちを失恋させるに十分なほど、士官がうようよしているよ。ウィカムさんにしといたらよかろう。快活な男で、立派にお前を捨ててくれるよ」
    「どうもありがとう。でも、もっと感じのよくない男の人でも、わたしけっこうですわ。誰もがジェーンのように立派な男の人にめぐりあえるってわけじゃないんですから」
    2014/05/08-05/23
    2023/03/24-04/05

  • 訳文は生硬だが読みなれると面白い。

  • 馬車で旅する時代の、働かなくっていい身分だけど上流階級ではない家の婚活。しっかし、翻訳意味わかんない。丁寧な言葉、遠回しな言い方ももう少し日本語的に出来なかったのかなぁ。エリザベスとダーシーが気になるので次も読む。

  • 男+女+良質な文学+日常生活+ハッピーエンド=ラブコメ。以上。

  • 上下共に

    なんとなくモンゴメリーのスー姉さんを思い出しながら読んだ。
    それぞれ個性的で、生き生きとしている。
    きっと、この時代の人たちも夢中になって読んだんだろうなと思うと、今も昔も
    人の心は大して変わらないのだろうなと思う。
    ちょっと訳が固くて、読みにくくはあったが読みだすと話に引っ張られて
    どんどん読み進んだ。

  • 「高慢と偏見とゾンビ」「高慢と偏見、そして殺人」の予習のために再読です。

    とりあえず訳がものすごく読み辛い・・・・
    あまりにも直訳すぎる感じです。

    訳はともかく、内容は面白いです。
    200年前に書かれたラブコメですね、これは。
    お互いに悪印象だった相手に段々惹かれあうエリザベスとダーシー。脇役の皆さんもキャラが濃くて飽きません。
    強烈な個性の母親と、皮肉屋の父親が特に面白いです。

    事前にネットであらすじを読んで予習したのですが、その時はいかにも「ヤな奴」かと思ったダーシー氏、私はそんなに嫌な奴には見えませんでした。エリザベスがダーシーを毛嫌いする様子は面白かったですが(笑)

    そこらじゅうで交わされる皮肉の効いた会話が楽しいです。
    お話はやっと大きく動き出したところで、下巻に突入です。

  • この手の恋愛小説が古典として200年前にあったことに価値がある。

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