カフカ寓話集 (岩波文庫 赤 438-4)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003243848

作品紹介・あらすじ

「カフカ伝説」といったものがある。世の名声を願わず、常に謙虚で、死が近づいたとき友人に作品一切の焼却を依頼したカフカ-。だが、くわしく生涯をみていくと、べつの肖像が浮かんでくる。一見、謙虚な人物とつかずはなれず、いずれ自分の時代がくると、固く心に期していたもの書きであって、いわば野心家カフカである。

感想・レビュー・書評

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  • 2024/2/1読了
    収載作品の中でも特に長い『巣穴』は、人間とも動物ともつかない主人公が、安全な巣穴を作っても、食料はまとめておこうか分散させようか、侵入者が来たらどうしようかetc. ウダウダ迷い続けているお話。常に何かしらの不安に晒されている現代人の心象を表わしているのか、妙に共感してしまった。

  • 関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB00085196

  • 1番最初の『皇帝の使者』がよかったので読み進めたが、途中離脱。
    『皇帝の使者』はすごくよかったが、他はどのお話も正直よくわからなかった。

  • ところどころ描いてあるカフカの挿絵?がかわいい

  • 皇帝の使者
    ジャッカルとアラビア人
    ある学会報告
    ロビンソン・クルーソー
    サンチョ・パンサをめぐる真実
    アレクサンドロス大王
    新しい弁護士
    ポセイドン
    アブラハム
    メシアの到来
    こうのとり

    使者
    小さな寓話

    だだっ子

    掟の問題
    一枚の古文書
    走り過ぎる者たち
    よくある事故
    十一人の息子
    兄弟殺し
    中庭の門
    隣人
    巣穴
    最初の悩み
    ちいさな女
    断食芸人
    歌姫ヨゼフィーネ、あるいは二十日鼠族

  • カフカのショートショート。

    短いものは1ページに収まる。

    物語、出てくる人物・生き物が象徴的。メタ的な意味を考えるとおもしろい。

    こだわりの強いキャラクターが多い。

  • 今日6月3日はカフカの命日ですね。
    カフカ寓話集の題名に成っていますが、他に短編集の題名の作品が有るのであえてこの題名にされたとの事でした。
    小品を中心に30話収録されています。
    カフカは妹さんの下宿に転がり込んで創作に明け暮れたそうですが、書いては捨てるの繰り返しで、しっかり物の妹さんがカフカの捨てたものを拾っては隠し持っていたそうです。そのお陰で後世の我々がカフカの作品に浸れるからありがたい事ですね。
    この本にカフカの絵が紹介されています。カフカは友人にも自分の作品を焼却するように依頼したそうですが、しっかり物の友人にも感謝ですね。
    カフカの作品が後世の作家さんにもかなりの影響を与えた事を知るよしも無く世を去ったことは残念ですが、カフカの作品に目を通す機会になれば幸いです。

    • 111108さん
      ひだまりトマトさん、こんばんは。

      6月3日がカフカの命日とは知りませんでした。昔カフカが大好きで『城』や『審判』などにハマってましたが、こ...
      ひだまりトマトさん、こんばんは。

      6月3日がカフカの命日とは知りませんでした。昔カフカが大好きで『城』や『審判』などにハマってましたが、このレビュー読んでまた再読したくなりました。
      ありがとうございます♪
      2022/06/03
  • p.2004/12/15

  • カフカの作品は、解釈の違いで様々な感想が出ることが面白い。

  • 断食芸人が特に面白かったです。

    変身がかなり衝撃的だったので、カフカに興味を持ちこの本にも手を出しました。しかし、自分には合わなかったのか、時間が経ると感想も変わってきそうだなと思いましたq

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著者プロフィール

1883年プラハ生まれのユダヤ人。カフカとはチェコ語でカラスの意味。生涯を一役人としてすごし、一部を除きその作品は死後発表された。1924年没。

「2022年 『変身』 で使われていた紹介文から引用しています。」

フランツ・カフカの作品

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