新訂 日暮硯 (岩波文庫 青 16-1)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003301616

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  • 『右の正しき事の條々、木工殿の帰依僧何某上人の直話伝へり、感嘆の余り、日暮し硯に向かひ、ここかしこ聞き覚えしところ、反古の裏に書きつけて、伝ふるものなり。』 ー 68ページ

    経世の書として読み継がれてきた『日暮硯』です。
    信州松代藩の家老恩田木工が行った藩財政の改革を、平易な文章で綴っています。

  • 新書文庫

  • 君、君あれば、臣、臣あり。恩田杢による仁政がいかなるものであったかが書かれた本です。素晴らしいの一言。読んでいて涙でそうになりました。今の日本にはこういった政治家はいませんね(^^;;

  • 藩財政の立て直しの功労者である恩田木工の人となりがうかがえる。 ときどき、候文を読むと背筋がちゃんとする気がする。

  • 10年09月 読書会課題図書

  • ○概要

     江戸中期に、信州松代藩の家老である恩田木工が行った、財政改革を筆録した書。


    ○感想
     年長者や上の位の人を立てつつ書かれているあたりに、当時の年功序列のあり方がかいまみえる。冒頭の鳥の話は、史実にしては物語性に富みすぎているように思われる。

  • 旧版

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター名誉教授、大阪学院大学法学部教授。博士(文学)(京都大学)。専攻は日本近世史・武家社会論。主な著書に『主君「押込」の構造』(平凡社)、『士(サムライ)の思想―日本型組織・強さの構造』(日本経済新聞社)、『武士道の精神史』(ちくま書房)、編著に『徳川社会と日本の近代化』(思文閣出版)、『徳川家康─その政治と文化・芸能』(宮帯出版社)ほか多数。

「2020年 『信長の自己神格化と本能寺の変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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