荀子 下 (岩波文庫 青 208-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003320822

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  • 後半は孔子の引用が多くなる。
    上巻だけで良いかなと思えた。

  • 《目次》
    巻第十一
     彊国篇第十六
     天論篇第十七
    巻第十二
     正論篇第十八
    巻第十三
     礼論篇第十九
    巻第十四
     楽論篇第二十
    巻第十五
     解蔽篇第二十一
    巻第十六
     正名篇第二十二
    巻第十七
     性悪篇第二十三
     君子篇第二十四
    巻第十八
     成相篇第二十五
     賦 篇第二十六
    巻第十九
     大略篇第二十七
    巻第二十
     宥坐篇第二十八
     子道篇第二十九
     法行篇第三十
     哀公篇第三十一
     堯問篇第三十二
    訳注
    解説

  • 孟子の性善説に対し、性悪説で有名な荀子。その性悪説は『荀子(下)』p.189 巻第十七 性悪篇第二十三 に記されている。岩波文庫の『荀子』上下巻で残念なのは、原文がないことと、訳注が巻末にあり訳と訳注が離れていること。

  • 再読。天論・礼論・正名・性悪などの篇は非常に迫力がある。「天行、常あり。堯のために存せず、桀のために亡びず」(天論)、「人は生まれながらにして欲あり。欲して得ざれば則ち求めなきこと能わず。求めて度量分界なければ争わざること能わず。争えば則ち乱れ、乱るれば則ち窮す。先王は其の乱を悪みしなり。故に礼義を制めて以てこれを分かち、以て人の欲を養い人の求めを給し、欲をして必ず物に窮せず物をして必ず欲に屈せず、両者相い持ちて長せしむ。是れ礼の起る所なり」(礼論)。「異なれば則ちこれを異にす。単にして喩るに足れば則ち単とし、単にして喩るに足らざれば則ち兼とし、単と兼と相い避くる所なれければ共とす。」(正名)などは、荀子の客観主義を示している。ほかには「墨子は用に弊われて文を知らず」、「荘子は天に弊われて人を知らず」(解弊)など諸子百家の思想を簡潔にまとめている所もある。大略篇はまとめであり、哀公や堯問などは孔子と弟子の逸話などが多い。やはり、荀子は経学の父であり、詩・書・礼・楽・易・春秋などの話も多い。

  • 有名な性悪説が出てくる下巻。

    上巻より短くて的を射た名言が多く、
    金谷先生の解説も筍子の思想をより理解出来て良い。

    理想を掲げつつも、現実に立脚した筍子の思想は、
    バランスが取れていて、現代でも通用しそう。

  • 岩波文庫版の荀子に分冊です。詳細は上へ。

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著者プロフィール

1920年、三重県生まれ。東北帝国大学法文学部支那哲学科卒業。文学博士。東北大学名誉教授、追手門学院大学名誉教授、日本学士院会員。2003年、勲二等瑞宝章受章。著書に、『秦漢思想史研究』(平楽寺書店)、『管子の研究』(岩波書店)、『淮南子の思想』(講談社学術文庫)などがあるほか、訳書に、『論語』『荀子』『荘子』『韓非子』『孫子』『大学・中庸』(いずれも岩波文庫)など多数。2006年、逝去。

「2022年 『死と運命 中国古代の思索』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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