- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003342015
作品紹介・あらすじ
トロヤ戦争の物語を絵本で読んだ少年シュリーマン(1822‐90)は、美しい古都が必ず地下に埋もれていると信じその発掘を志す。長年にわたる猛烈な勉学と経済的苦闘をへて、ついに独力でトロヤの遺跡を発見、少年の日の夢を実現する。いかなる環境にあっても自己の目標と希望を見失わず努力しつづけた意志と情熱の生涯が小説以上の面白さで語られる。
感想・レビュー・書評
-
ブクログの#出会いで、学生時代に読了したこの作品を思い出しました。学生時代、当時おそらく歴史の授業でシュリーマンの名前を知ったかと思います。
私は、この作品でとても興味を持ったのは、シュリーマンが簿記を取得し事業を行った事(違っていたら申し訳ありません)やギリシャについてです。
古代から簿記は続き、現代で私は簿記を学び仕事に活かしました。
またギリシャは、日本ではバブル期崩壊後辺りにどうしても(私にとって魅惑の地)ギリシャへ行きたく某大学の市民向けオープン講座を受講して(すでにうる覚えになりますが)歴史や哲学、言葉等を学んだうえでツアーに参加した事を覚えています。
今簿記、帳簿等は電子に変わろう変わっています。
そしてギリシャも随分前にバブルが弾けています。
私はささやかですが、シュリーマンのように夢を諦めず、その為の努力や行動を心掛けたいと思います。 -
考古学つながりで読む。
トロヤ、ミケネ遺跡の発掘で有名なシュリーマンの自伝。わずか40ページの少年時代と商人時代がめちゃめちゃ
面白い。8歳の頃読んだトロヤ戦争の物語の挿絵を見て発掘を夢見たのが発端。父の停職により進学もできず、20歳で無一文となり必死に働くけれども、将来を誓った彼女とは一緒にもなれず、船員となった船は難破してまたも一文無しに・・・
それでも外国語を勉強し続け、商才をあらわし40歳で財をなすまでに。そこであっさり引退し、発掘調査の旅を実行するのです。
自らの財産を子供のころからの夢を忘れずに実行するために使うという情熱というか、バイタリティーというか・・・かなり変わった人かと思うと学者のような専門馬鹿ではなく商才もあったというところも凄い。
いや、変わってはいたんだろうな。でも遅くに結婚し子供もいる。発掘調査開始が日本でいえば明治3年。この頃の人ってなんだか凄い。
素人の情熱と思い込みだけで行ったため、学会からは酷く叩かれたらしいですが、勉強もし続け60歳を越えてもなお活動し続けました。
人生アドベンチャーだなぁ。日々疲れてる場合じゃないなぁ。 -
リアリスティックな情熱家の生涯。
俺SUGEEEE的な自画自賛が鼻につく感もあるが実際すごいので文句をつけにくい。くやしい。
私も巨万の富を得て大津宮を掘り起こして地元住民に「自分が夢みる過去以外は顧みないのか」などと反発されたい。 -
夢を追いかけた人生。
高校時代に読んだことがあるが、再度読了。語学の達人として名高いシュリーマンだが、その生き方に感動を覚える。
幼少期のころ『イリアス』や『オデュッセイア』などの古典文学に傾倒し、親友であり恋人と古代文明の発掘を約した。
その後、軍資金の調達のためビジネスマンになり商人としても名をあげる。
私が感嘆するのはここからだ。必ず発掘できる保証もないなか、幾度の失敗にめげずに挑戦し続け、最後まで発見するのだという異常にも見える信念。
昔誰かが「青春時代の理想を持ち続けた人は偉大だ」と言っていたが、並大抵のことではない。
私は20代だが、シュリーマンが発掘を開始したのは40代。
私もその時に理想に向かって挑戦していたい。 -
231010〜231018
-
1-2年で5か国語話せるようになったすごい人、という印象しかない。引き込まれなかった。
-
学校の読書感想文の宿題で読みました。古代のことの知識がそんなにない私にはわからないところもあったけどシュリーマンの凄さは十分伝わりました。何年後かまた読んでみようと思います。
-
小学生の頃に『まんが世界ふしぎ物語』(理論社)を読んだ時には、ハインリヒ・シュリーマンは自分の夢を諦めなかった情熱の人という印象だった。長じてから、彼がホメロスの詠った古代世界に魅了されて妄信し、考古学や発掘技術等の専門的な勉強をほとんど修めること無く、一部の場所では再考証不可能なほど杜撰でめちゃくちゃな発掘をしたヤバい人と知った。
本書はシュリーマンの自伝を含む評伝のような一冊だが、どこか胡散臭いものを感じる。彼の語学修得の件は参考になるような箇所も多少ある(一説では15ヶ国語も!)が、あまり真に受ける必要は無いだろう。虚実入り混じる(半分以上"虚"だという意見もある)伝記らしきもの、といったところか。 -
金大生のための読書案内で展示していた図書です。
▼先生の推薦文はこちら
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18349
▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN0095056X -
#2572-334
-
-86
-
かの有名な語学学習法について早速感化され、音読と作文をしようと思い立つ。出世物語たのしい
シュリーマンはトルコ政府との約束守ったんだっけか忘れた -
トロイ遺跡を発掘したことで有名なシュリーマン。これ、本人の自伝と思っていたのですが、再構成したものだったんですね。が、それでも興味深いです。
-
はじめは重たい学術的要素がメインの本かと思っていました。
実際に読んでみると、シュリーマン個人の山あり谷ありの一代記といった印象も強いです。
冒険小説のような気分で楽しく読めますよ。 -
筆者の語学習得への向上心は多いに参考になる。
-
ミナ...ミナ...ミナ.....
ホメロス -
シュリーマンがトロヤ遺跡を発掘するまでの様子を描いた本。
よくもまあ、ずっとやりたいと思って叶えることができたなあと思った。
あと、語学の習得の仕方がすごい。
まねできるかもしれないし、無理なのかもしれないが。 -
2014年3月23日に開催された「ビブリオバトル関西大会inいこま」予選Cグループで発表された本です。
-
物質的で行動的、アメリカ人的ビジネスマンだった為にドイツ学会から批判食らったというのはいい例証。糸川英夫を思い出す。パラス・アテナ万歳。
-
星四つ
-
子どもの頃読んだ伝説の都トロイを夢かなって発掘する自叙伝。
-
トロヤ文明・ミケネ文明の発見者シュリーマンの自伝。少年時代に読んだ物語の世界が実在すると信じ続け、本当に見つけてしまったすごい人。商才を発揮して遺跡発掘費用を自力で集めちゃうし、ほぼ独学で10ヶ国語以上をマスターしちゃうし、なんか色々すごい。一分一秒を無駄にしない生き方。夢にむかって努力する姿勢が超人的だと思う。
-
1つの大目標を達成するために生涯を捧げるという並々ならぬ情熱とロマンな人生。
-
「古代への情熱」というタイトルは日本語だけだそうで、原タイトルは
「Selbstbiographie bis seinem Tode vervollstaendigt」
要するに伝記ということですね。
シュリーマンがギリシア語を学ぶ際、文法事項を覚えず、詩や文章を丸暗記して読み、そうすることで文法事項も自然とわかるようになった、というのは驚くべきことだ。
トロヤ、ミケネ、ティリンスといったホメーロスの「神話」を「歴史」として発掘した彼の情熱に見習うところは多くあるのではないだろうか。
まさに「ロマン」という言葉がふさわしい一冊。 -
情熱的。
-
これ,かなりよかった.オススメ.発掘の話よりも,発掘に至るまでにどのような苦労をしたかとか,どのようなことをしたのか,などといった部分が書かれている前半が面白い.
このひと,自国語を含めると,14カ国語をマスターしてるんだな.
22歳の段階で8カ国語マスターしてる.
驚異.この人が1ページに短くまとめた,外国語マスターの秘伝は必見ですじゃ. -
夢の実現こそが、人間が生きる上で最も価値あるものだと確認させられた。
夢にかける情熱を見習いたい。 -
トロイア遺跡発見のシュリーマンの自伝。賛否両論もちろんあるとは思いますが私は嫌いじゃないです。子供っぽい無邪気さと奥様の献身的な支えが歴史を紡ぐ大発見をしたことは間違いない。まあそれでもおっきい子供みたいな人だから、やり方のまずさはるけども、それを差し引いてもなしたことは歴史的に色あせないでしょう。学ぶべきことは夢と情熱ですね。後はいい奥さんもったんだよ。それに尽きると思います。
2011/10/12 -
英語の学習法で紹介されることが多いが、実際読んでみると、そのことに言及されている箇所はほんの一部である。また、丸暗記法のみで学習していたのではないことも分かる。
-
20110610読了。
シュリーマンの自伝。
といっても、実際に本人が記述しているのは第一章のみ。
一章では、幼少期から仕事で成功するまでの激動の時期を描く。
そして、激動の時期にも絶え間なくトロイへの想いがあり、語学の勉強に励んだことを強く述べる。
シュリーマンというと、トロイの発掘、もしくは語学の勉強法にて有名。
だけど、それだけでなくビジネスでも多大に勢力的に活躍して多大な財産を築いている。
いいね!とコメントをありがとうございます。
私の夢は、とてもとてもささやかですが、ダイちゃんさんから頂いたコメ...
いいね!とコメントをありがとうございます。
私の夢は、とてもとてもささやかですが、ダイちゃんさんから頂いたコメントも心の糧に致します。
改めてどうもありがとうございます。
とてもマイペースな私ですが、ブクログを続けていきたいと思います。