- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003365168
作品紹介・あらすじ
「存在」の意味を根底から問い直した、二〇世紀最大の哲学書。「現存在」の基礎的分析を経て、本巻からは「現存在と時間性」の考察が始まる。「死へとかかわる存在」「良心の呼び声」「決意性」を契機に、現存在の全体性と本来性へと接近し、時間性の問題群も予示される。
感想・レビュー・書評
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存在と時間(三) (岩波文庫)
(和書)2013年10月26日 12:25
ハイデガー 岩波書店 2013年9月19日
旧訳の岩波版は通読してみたけれど、字を追うだけだった読後感がある。そして今回、ハイデガーの幾らかの作品とヤスパースやアーレント、実存主義、アナキズムなど関連作品を読み再読を試みてみました。
それがみごとに嵌った感じでこの本の面白さを知ることができている様に感じます。この本を隅々まで理解できたとは言えませんがこの本の良さを知ることができました。この本の位置づけやその存在の意味に触れることができたことは僕にとって大きな前進であったと思います。
兎に角良い本です。図書館で借りてみましたが購入したいシリーズです。次巻はいつになるかは知りませんが楽しみにしています。
旧訳だから良いとか新訳だから良かったとか一概には言えません。以前読んだときは勉強不足を自覚しながら必読と思い試みていましたから今回は幾らか研究して読んでいるので訳の違いが理解の差になっていると言えるものではありません。
しかし僕にとって大きな転機となる新訳「存在と時間」となりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画【魂のリアリズム 画家 野田弘志】を
見て、帰ってきたら、amazon に注文していたのが
届いていました。
郵便受けの中で温められたのか、
あったかい。
(2014年8月24日)
読み始めました。
(2014年9月7日)
やっと読み終えました。
(2015年02月08日) -
先駆的決意性。良心。
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今はまだ読破できていないが、この巻の解説はハイデガーについてコンパクトにまとめられている。
解説の副題、「『存在と時間』への途上で」はH.オットの「マルティン・ハイデガー 伝記への途上で」に由来しているのだろう。オットの本をもう一度読み返してみようと思う。 -
自分の中の知の地形が変容してゆく。無我夢中。
現象学なくして本書は無し。
段落ごとに付された注解も精読する手法を、途中から改めてみたところ理解度が高まった。一気に読むほうがかえってわかりやすい。そうめんを一本一本ほぐして食べても味気ないわけです。
注解は立ち返る際に確認することにしよう。
最終巻は12月発刊。待ち遠しい。