近世数学史談 (岩波文庫 青 939-1)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003393918

作品紹介・あらすじ

世界的数学者、類体論の高木貞治(1875‐1960)が独特の語り口で、ガウス、アーベル、ガロアらの発見を語る。巨人たちを輩出した近世数学の勃興期-フランス革命後19世紀前半までの数学史を論じて数多くの数学少年の夢を育てた本書は、そのロマンティックな時代の空気までも伝えて読む者を倦ませない。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    高木貞治氏が記した、ガウスをはじめとした近世の数学史の読み物。同時代に著名な数学者が何人も居たのだというのがこの本の興味深いポイント。
    最近だと、「数学史の研究者」というジャンルがありそうだが、著名な数学者が、数学史を独自の語り口で語る、というのは貴重でかつ面白いのかもしれないと感じます。
    貴重な数学史の1冊と思いました。

  • 解説で著者が戦前の時代に世界的に認められたすごい数学者だと知る。オイラーは近世以前ということで、ガウスやアーベルがメイン

  • 数式が出てきてもさっぱり意味がわからないけれども、面白い。初版が1930年代だからかなり古いし言葉遣いもあまり今風ではないけれども読み進めるのに苦はない。数学の歴史を作ってきた数学者たちの生き方は、なぜかとても心惹かれるし魅力的だ。ガウスじいさんとアーベルのくだりも興味深い。

  • 756円購入2010-07-08

  • 新書文庫

  • [ 内容 ]
    世界的数学者、類体論の高木貞治(1875‐1960)が独特の語り口で、ガウス、アーベル、ガロアらの発見を語る。
    巨人たちを輩出した近世数学の勃興期―フランス革命後19世紀前半までの数学史を論じて数多くの数学少年の夢を育てた本書は、そのロマンティックな時代の空気までも伝えて読む者を倦ませない。

    [ 目次 ]
    正十七角形のセンセーション
    近世数学の発端
    ガウス略歴
    研究と発表
    ガウス文書
    レムニスケート函数の発見
    数字計算とガウス
    書かれなかった楕円函数論
    パリ工芸学校
    三つのL〔ほか〕

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 数学において最も発展を遂げた時代とはすなわち19世紀であり、それは自然科学の興隆の呼び水になると同時に20世紀初頭における数学の危機を呼び起こす前兆となった。『解析概論』という教科書の名著で有名な著者がそうした発展の立役者であるガウスやコーシー、ガロアといった数学の天才たちの人となりや業績について味のある古風な語り口で記している。如何せん数式の部分はさっぱり理解できないのが門外漢にとっての辛いところだが、数学者とはある種人間のリミッターを外したものばかりで、その生涯についてのエピソードだけでも楽しめる。

  • 一般向け。数学専門のひとでも面白く数学の流れや歴史がわかります。読みものとしておすすめ。

    理数理 タカキ||3||2-13 11750958

  • 20120914Amazonマーケットプレイス

  • 以前、数学専攻の雪江先生に、
    「数学が苦手な人にもオススメの本があれば…」と質問して紹介していただいたのがこの本でした。

    その時、雪江先生よりいただいたコメント
    「ずっと後で読んだ本なのですが、これは面白いですね。歴史本でもありますが、数学の部分もあるのでそこは難しいかもしれませんね。この本は絶版していたんですが、最近復刊されました。」

    そのときのインタビューの全貌はこちらから

    雪江明彦教授
    2009年度日本数学会「代数学賞」受賞記念インタビュー
    http://www.sci.tohoku.ac.jp/mediaoffice/second/interview3.html

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著者プロフィール

1875-1960。岐阜県大野郡数屋村(現本巣市)生まれ。第三高等中学校、東京帝国大学理科大学数学科卒業。理学博士。東京帝国大学教授。第1回フィールズ賞選考委員。著書『初等整数論講義』『近世数学史談』『解析概論』『数学小景』等。

「2019年 『数の概念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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