経済学史(シュムペーター): 学説ならびに方法の諸段階 (岩波文庫 白 147-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003414736

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  • 経済学自体の変遷や経済学に近接する他の学問に関して、歴史的な動きを説明している。私には未知の世界である度合いが濃厚であるものの、分からないながら新しい事柄を述べている感じは伝わってきて、私自身導きを受け、経済学の語彙や論法に慣れていく喜びがあった。経済学の多くの部門の中で理解がしやすいものと困難なものと、相違があることに気付きつつあるが、それがどんな部門なのか、まだ明確に把握していない。概説書ばかりではなく、古典を読めとアドバイスされたことがあるが、確かに真髄とも言うべきところに触れるには古典だろう。不思議な力だとも言える。一見不可解な論じ方で、これが法螺だったら怒るが、笑いと共に躍動する感じが起こる点で、感化を受けているのだろうと予感する。この体験が何度もできるということは多分ないだろう。

  • シュムペーターはイノベーションで有名だが歴史系の本も書いている。1914年のものらしいので、ケインズ以前である。十分には理解できていないが、書き方はやや難解にも思える。

  • 古典的な経済学を概観するのによい。

    シュンペータの自説に拘るというより、
    学史をまとめてみたら、こんなことが見えたという感じがシュンペータの理論かもしれない。

  • 「経済学は科学だ。」という彼の主張どおり、過去の経済学の学説をその背景から徹底して究明している。経済史学としても経済学史としても、とても興味深くよめる。
    ただしシュンペーターの文章の書き方は、あまり上手とは言えないであろう。最終的に何を言っているのかよく分からないし、同じことを何度も繰り返す嫌いがあり、読みにくい。
    彼の他の著作にも、どんどん挑んでみたいと思う。

  • パラグラフの概念がほとんどない訳文で、読みづらい。ただ、ゆっくり読めばちゃんとわかるように丁寧な叙述ではある。良く知らない古い学者の名前がいっぱい出てくるので、経済の専門の人以外には、読んでもあまり益がないかも。

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