サラゴサ手稿 (上) (岩波文庫 赤N519-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003751336

作品紹介・あらすじ

ポーランドの大貴族ポトツキ(一七六一—一八一五)が仏語で著した大伽藍のような小説。フェリペ五世治下、シエラ・モレナの山中をさまようワロン人衛兵隊長アルフォンソの六十一日間の手記によって、彼が出会った謎めいた人々とその数奇な運命が語られる。作者没後、原稿が四散し、二十一世紀に全容が復元された幻の長篇、初の全訳。(全三冊)

感想・レビュー・書評

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    作者はポーランドの大貴族で1761年にピキウ(現ウクライナ)で生まれた。政治家で軍人、数々の歴史書や旅行記も書いている。
    『サラゴサ手稿』の「第一デカメロン」が1805年(作者44歳)に発表されたが、その後全体手直しが行われ、1810年に作者無許可で手直し版が出版された。こちらの岩波全三巻は手直し後の1810年版による。
    あとがきの訳注で「1804年版はこうなっていた」と書かれているんだがそっちの版も面白そうで気になる。

    【まえがき】
    フランス軍将校がたまたまサラゴサで、スペイン語で書かれた古い手書きの書物を見つけた。将校はスペイン兵に捕まったが、スペインの大尉がその書物に関係する人物だったころから身柄は保証された。そしてスペイン大尉によりフランス語に翻訳してもらったのが、これから語られる物語。

    【第一デカメロン】(第一日目から第十日目)
    衛兵隊長に任命されたアルフォンソは、マドリードに行くためにシエラ・モエナ山脈を旅している。旅籠の主人たちは言う。「最近この土地に幽霊たちが居座ってしまった。旅籠は幽霊たちに明渡し、人間たちは小屋に引っ込んで過ごさなければいけない。」
    だが幼い頃からの教育で豪胆さと名誉を重んじる性質を身に着けているアルフォンソは、その言葉に耳を傾けずに山道を行く。

    幽霊話というのは、どうやら絞首台にぶら下がる二人の死刑囚が夜になると絞首台を抜け出して人間に悪さをしているということらしい。
    それはアルフォンソも体験することになる。人気のない旅籠に泊まったら、夜に二人の美女に歓待された。二人はエミナとジベデという名前でイスラム統治下のスペインの有力一族ゴメレス一族の末裔だという。
    ゴメレス一族はシャイフ(宗教的・公共的な長老・首長)に忠誠を誓っていた。しかしあるシャイフがその秘密をスペイン王に明かそうとしたために彼を暗殺した。以来シャイフの秘密はゴメレス一族を中心とした種族の選ばれた者たちが伝えていくことになった。
    アルフォンソはエミナとジベデから「あなたがイスラム教徒に回教してくだされば、あらゆる富が手に入り、私達はあなたの妻になるのに。」と言われる。アルフォンソはこの話に胡散臭いものを感じたり、名誉を重んじる性質からキリスト教を捨てるつもりもなく、だがせっかくなので饗応は受け…要するにこの二人と一緒にベッドに入ってあんなことやこんなことをしたってことだ。しかし朝になり目が覚めたら絞首台の下で二つの遺体に挟まれて寝ていたってわけ。

    この二つの死体は、この地方を荒らし回るゾトという盗賊の弟たちだ。他の旅人たちも同じような経験をして発狂したり悪魔に取り憑かれたりしている。だがアルフォンソはエミナとジベデは幽霊ではなく生身の人間だったと感じている。そしてこの謎を解かなければと思った。

    エミナとジベデに再会したアルフォンソは、二人のボディガードである盗賊ゾトとともに地下の隠れ家に匿われる。そこで出会ったのは、絞首刑になったはずのゾトの二人の弟たち。
    ん?実は生きていたの?それともこの地下の隠れ家の出来事自体が悪霊の幻想なのか?

    …こんな感じで、この『サラゴサ手稿』はアルフォンソを中心に彼が関わった人々が自分の話をして繋いでゆく物語のようだ。
    しかしそれが一直線には進まない。自分の経験談の最中に人から聞いた話を入れてきたり、聞いた相手が途中で自分の話をしたり、読者に向かって話をする場合と聞いている相手に向かって話をしているがあったりと、どんどん話と話が入り組み合っていく。
    語っている内容も、幽霊や悪霊が出てくるような幻想譚、自分や家族の身の上話といった歴史や地理背景を感じさせられる現実的なもの、カバラ秘術や異教徒など半ば幻想半ば現実のものなど、あらゆる種類のお話が語られていく。

    「第一デカメロン」の章で語られたのはこんな感じ。
    ❐アルフォンソ:
     (過去)自分と父親の身の上話。父は名誉と決闘を重んじた。母はゴメレス一族。自分が幼い頃に聞いた不思議な話。
     (現在)エミナとジベデと過ごした夜のこと。その後異端審問員に拷問されそうになったこと。エミナとジベデと共に盗賊ゾトに地下の隠れ家に匿われたこと。

    ❐エミナとジベデ:
     (過去)身の上話。スペインでのイスラム社会のこと。ゴメレス一族はシャイフの秘宝を守っているということ。
     なお、二人は幼いときに「殿方を知らず、姉妹で書物で知った恋人との睦言を交わしていた」んだそうな。(〃∇〃)
     (現在)上記を話した上で、アルフォンソにイスラム回教を望む。

    ❐盗賊ゾト:
     父親と自分の身の上話。ゾトの母と叔母が女同士の見栄っ張り合戦をしたため、父ゾトが収入のために殺し屋になったんだとか、この時代にこの地方で殺し屋や盗賊は人々のヒーローで、父ゾトも自分も侠気ある悪漢たちと友情を結んでいたという話。
     ゾトの話は、ピカレスクロマンとして面白い。

    ❐悪魔に取り憑かれた若者、パチェコ(アルフォンソより前に、二美女と二死体に誑かされた):
     (過去)身の上話。
     (現在)二人の女に誘惑されて一晩を共にしたこと。幽霊に誑かされ、体を引き裂かれたこと。

    ❐ユダヤ人カバラ学者、ペードレ・デ・ウセダ:
     (過去)身の上話。妹のレベッカのこと。カバラ学者の父により、自分にはソロモン王の娘である不死の二人の妻を約束されたこと。
     (現在)しかし秘術に失敗して、異教徒エミナとジベデに誘惑され、気がついたら絞首台の下で二死体と寝ていたこと。

    【第二デカメロン】(第十一日から第二十日)
    アルフォンソは、カバラ学者の城に泊るが、ウセダとレベッカ兄妹とはどうも話が合わない。そこへ通りかかった旅のジプシー一団。一団の女芸人は遠目にはエミナとジベデに見えた。しかし近ずいてみたら全然違う女性たちだった。
    そして族長パンデソウナと話してみたら、どうやら彼もシャイフの秘密を守る結社(?)の一員らしい。
    アルフォンソは、自分の周りに配置されるシャイフ秘密結社に仕組まれた怪しさを感じながらも旅を続ける。

    「第二デカメロン」で語られた話。
    ❐カバラ学者、ペードレ・デ・ウセダ:
     カバラ秘術やその思想について。昔のカバラ学者の伝説。カバラ学者と哲学者について。異教徒は亡霊に悩まされていたのか、いなかったのか論など、カバラ学術についてのお話になる…あまり理解できず^^;。

    ❐ウセダの妹、レベッカ:
     カバラ秘術により天上の双子(カストルとポルック)の妻になると予言されているけど困ってること。
     アルフォンソがイスラム教徒だったら理想の夫なのになあ、というようなことを仄めかす。
     アルフォンソは、レベッカの話は嘘っぽいなあ、みんなして自分を取り囲もうとしていないか?と疑っている。

    ❐ジプシー族長の老人、パンデソウナ(本名ホアン・アバドロ):
     この長老の話が入れ子式というか、自分の身の上話の途中に、「子供の頃聞いた伝説」「旅人が語った話」「その旅人の話に出てくる登場人物の話」と話がどんどん突っ込まれていく。しかも肝心なところで「夕食の時間になったので中断された」という状態。
     話を聞いていたアルフォンソとレベッカが「いつも肝心なところで終わっちゃって(o・3・)」と言うのだが、まさに読者の言いたいことなんだよね 笑

    ❐ジプシー族長の話は恋愛話ばっかりで次々にロマンチックバカが出てくる。「みんな揃って何やってんだ!!」と突っ込みたくなる 笑
     ・イタリア人の彼がジプシーになったのは、一つのところに閉じ込められることが我慢ならないいたずら小僧だったこと、自分が旅に出たり旅人の話を聞いて旅暮らしに魅了されたことによる。宿に泊まればご主人も女将も客たちもざっくばらんに気の利いた言葉をいい、火鉢の周りに集まり歌や音楽に合わせて歌い踊り、自己紹介からそれぞれの話をする。<よい時代だった。今の旅籠は居心地はよくなったが、あの当時の旅先での騒々しい人付き合いが持っていた魅力は例えようもない。P263>

     ・旅で知り合ったジュリオ・ロマティ:
     旅の途中で盗賊ゾトと知り合ったこと。モンテ・サルレノの城で歓迎を受けたが、ここは廃城で公女は悪霊だった!?

     ・モンテ・サルレノ公女の身の上話:
     最後はオカルトになりジュリオの話と交じる。
     このあたりのオカルト奇談は読んでいて楽しい。

     ・旅で知り合ったマリア・デ・トーレス:
     身の上話。妹のエルビラの悲運。エルビラは結婚後になんか不義を疑われてしまい、娘のエルビラ(母と同名)を残して死んだ。
     マリアがエルビラを育てていたが、自分の息子のロンセトと恋に落ちてしまって困ってしまった。なぜかというと、母のほうのエルビラとの不義を疑われたベレス伯爵が今では副王となり「不義がない証として、エルビラの遺児エルビラと結婚する(自分の娘ではないという証)」と言ってきたから。これを受けないと一族の名誉は晴れないし、財産も取り戻せない。
     結局、当時12歳だったアバドロ少年(後のジプシー族長)が女装してエルビラの身代わりとなり(!?)、厳しい副王の花嫁になりかけたが(!?)、なんとか切り抜けた。

     ・アバドロ少年は、父の命令で修道院で勉強させられるんだがどうにも性に合わない。悪友と一緒に厳格な神父をからかう(またしても女装する)が、目論見がバレて異端審問にかけられることに!

    『サラゴサ手稿 上』は、アバドロ少年が監禁されている修道院から抜け出したところまで。

  • サラゴサ手稿|国書刊行会
    https://www.kokusho.co.jp/sp/isbn/9784336025210/

    Rekopis znaleziony w Saragossie (1965) - IMDb
    https://www.imdb.com/title/tt0059643/

    サラゴサ手稿 (上) - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b611111.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      『サラゴサ手稿』ヤン・ポトツキ - 読書感想文(関田涙)
      https://sekitanamida.hatenablog.jp/entry/...
      『サラゴサ手稿』ヤン・ポトツキ - 読書感想文(関田涙)
      https://sekitanamida.hatenablog.jp/entry/manuscrittrouveasaragosse
      2022/10/31
  • 上中下巻出そろったのでサラゴサ手稿に取り組む。著者のポトツキは18世紀のポーランド貴族。解説によると彼自身の人生もかなり波乱万丈。当時のポーランドは(というかヨーロッパは)あちこちで戦争があり国名や国境もそのたび変化、ポーランドは分割されたりしてポトツキもロシアに仕えたり、でもそもそも少年時代はスイスでフランス語の教育を受けており、本書も原著はフランス語で書かれている。

    著者自身の前書きで、本書はポトツキがサラゴサ包囲戦に軍人として参加したときに偶然廃屋で発見したスペイン語の手稿で、スペイン人に翻訳してもらったと書かれている(つまりポトツキは自分が書いた本じゃなくて発見しただけだよというテイにしたいらしい)。サラゴサで発見した手稿ゆえタイトルは「サラゴサ手稿」。

    このタイトルからだと内容は予想がつかなかったのだけれど、単純に言うと波乱万丈の冒険譚。読んでいるときの感触は、千夜一夜やデカメロンに近い。(目次は第一デカメロン、第二デカメロン、と10日ごとに区切られている)

    特徴的なのはとにかく構造が入れ子。主人公自身の現在進行形の物語の中に、彼が出会った人物の語る物語(おもに自分の半生)があり、さらにその物語の中でも別の人物の体験談が語られ…。油断すると、いま読んでるの誰の話だったっけ?と混乱する(笑)ただ、なぜかこれがべらぼうに面白い!以下、備忘録として簡単なあらすじを。



    主人公は青年貴族アルフォンソ。ワロン人衛兵隊長に任命された彼は赴任すべく旅立つが、道中で不穏な噂のある旅籠に泊まる。その晩、彼はエミナとジベデという美しいイスラム教徒の姉妹に誘惑され、母方の先祖であるゴメレス一族の歴史を聞かされる。しかし目覚めると、そこは有名な盗賊ゾトの二人の弟の死体がぶらさがった絞首台の下だった。どうやらこの絞首刑にされた二人が幽霊になって旅人を惑わせているらしい。

    隠者に助けられ、アルフォンソと同じような目にあって半病人になってしまったパチェコの体験談も聞かされるが、アルフォンソは幽霊を信じず、美しい姉妹の存在とその言葉のほうを信じ、他言しないと誓った約束を守ろうとする。そのため異端審問所へしょっぴかれてしまうも、盗賊ゾトに救われる。ゾトは自らの生い立ちを語る。

    そして絞首台の幽霊に惑わされた新しい被害者、カバラ学者ウセダが登場。ウセダの父もまた著名なカバラ学者で、ウセダにはソロモンとシバの女王の娘たち、その妹レベッカには天上の双子との婚姻が約束されているという。(アルフォンソたちを惑わした美女が常に二人いること、このカバラ学者兄妹の婚約相手もなせか二人ペアなことが気になる)しかしレベッカは魔術師になることより普通の恋愛に憧れており、アルフォンソに気がある様子。

    このカバラ学者の城に招待されたアルフォンソは、その領地で野営しているジプシーの族長と親しくなる。ジプシーの族長は、自分の半生をアルフォンソに語る。


    ジプシーの族長の話がめちゃめちゃ長くて入れ子も多くて中巻に続く。ほんとはこの族長の話の中身や、盗賊ゾトの話もメモしておきたいけれど、余裕がないので外枠のみで。

  • おもしろすぎる!
    ドン・キホーテと千夜一夜物語みたいな物語の醍醐味に溢れている。
    めくるめく因縁の一族の祖先と子孫たち。

    大好きなブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』を読んだときとおなじ興奮を感じる。

    著者ヤン・ポトツキの生涯も想像を超えている。

    国書刊行会で出されてたのを読み損なって以来ずっと気になってた作品

  • まったく前情報を入れないまま、邦訳が完結まで刊行されたということで読み始めた。これで1/3読んだことになる。今のところ面白い。

    「第1デカメロン」とか「第2デカメロン」とか、「デカメロン」ってなんだっけ、と思って『デカメロン』を書店で軽く読んだけど、作中人物による語りによって物語が展開される形式をとっているってことなのかな?『デカメロン』も『千夜一夜物語』も読んだことがないけど、このへんと似ているらしい。

    作中の語りの中で、さらにほかの話が語られることが多く、「いま誰が何の話してるんだっけ?」と混乱しがちと思いきや、(たぶん訳者の方が?)それぞれの挿話にタイトルをつけて、目次にもそれを載せているので、迷子になりにくい。

  • アラビアンナイトを彷彿とさせる入れ子構造と魔神、魔術の香り。

  • 前半は手こずったけれど、後半はするする読めた。メインのストーリーと登場人物のことはいったんわきに置いておいて、今・ここでしゃべっている誰かの話を楽しむのがいいみたいです。本線の起承転結を気にしていると、個々の大人のおとぎ話に集中できないからね。恋と冒険と魔術が好きな方におすすめです。

  • ポーランドの大貴族ヤン・ポトツキ(1761-1815)が
    フランス語で執筆した幻想長編。
    著者がサラゴサ包囲戦(1808年)にフランス軍将校として
    参戦した折、人家に残された手稿を手に入れ、
    スペイン人大尉に仏訳口述してもらって書き取った――
    という設定で、スペイン、シエラ・モレナ山中をさまよう
    武人アルフォンソの61日間に渡る体験が綴られている。
    彼が出会った人々の話を聞き、
    その中の登場人物が更に身の上話を繰り出したり、
    本の内容が開陳されたりするという
    目くるめくマトリョーシカ小説。
    上巻は第二十日まで。
    第一~十四日までは旧約(国書刊行会判)で既読。

    ***

    国王フェリペ五世からワロン人衛兵隊長に任命された
    アルフォンソ・バン・ウォルデンはカディスを出、
    従者二人と共にマドリードを目指して
    シエラ・モレナに分け入ったが、
    何故か従者たちが相次いで姿を消してしまった。
    心細くなってきた夜更け、不意に美しい女性が現れ、
    旅籠に案内されたアルフォンソは、
    エミナとジベデと名乗る異教徒の美人姉妹に
    もてなされた。
    彼女らゴメレス一族は
    アルフォンソと親類に当たるのだと打ち明け、
    身の上話を始め、
    アルフォンソが改宗しなければ妻にはなれず、
    夢の中でしか逢うことはできないと言うのだった。
    しかし、目覚めたアルフォンソは
    絞首台の下に横たわっていたことに気づき、仰天――。

    ***

    美人姉妹や、絞首台に吊るされたり姿を消したりする
    盗賊の弟たちの謎を放ったまま、第一巻の後半では
    ロマ(作中での表記はジプシー)の一団と行動を共にする
    アルフォンソが、族長から様々な物語を聞かされる。
    族長パンデソウナこと本名ホアン・アバドロの冒険。
    女装がサマになり、
    てっきり美女だと思い込まされてしまう人が続出したという
    ホアンは一体、どれほどの美少年だったのか(笑)。

    ***

    細かい話は後日ブログにて。
    https://fukagawa-natsumi.hatenablog.com/

    • 淳水堂さん
      深川夏眠さんこんにちは

      読書会準備バッチリです(^^)
      長いけれど、途中で辞めるタイミングが難しいので一気に読んでしまいますよね。
      ...
      深川夏眠さんこんにちは

      読書会準備バッチリです(^^)
      長いけれど、途中で辞めるタイミングが難しいので一気に読んでしまいますよね。

      >女装がサマになり、
      てっきり美女だと思い込まされてしまう人が続出
      →これ思いました!ノリノリで女装するジプシー族長もたいしたもんだよなとか。
      2023/07/09
    • 深川夏眠さん
      こんにちは♥コメントありがとうございます。
      シリアスな幻想巨編かと思って読み進めたら
      結構コミカルなので、のけぞってしまいました。
      ホ...
      こんにちは♥コメントありがとうございます。
      シリアスな幻想巨編かと思って読み進めたら
      結構コミカルなので、のけぞってしまいました。
      ホアン・アバドロについては、
      騙される方がどうかしているんじゃないかと
      2023/07/09
  • 工藤幸雄氏が逝去された後、もはやこの作品の前方を知ることは叶わないだろうと思っていたが、まさか全訳が、それも岩波文庫で読めるようになるとは僥倖という言葉以外に表現しようがない。どうやら当分の間、ポトツキの魔術にに幻惑されながら過ごすことになりそうだ。

  • サラゴサ手稿をどこでいつ知ったのか思い出せないのだけどようやく読むことができるようになって嬉しい。デカメロンの系譜というかなぞらえていたのか。今のところ話がどう転がっていくのか捉えどころなく目眩く感じが楽しい

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